今日は,地方都市を走る路線で行われた1つの大革命についての話題です。
突然ですが質問です。以下に挙げる2つの運行パターンのうちで,あなたが理想とするのはどちらですか?
★列車の両数は長いが,運行本数は短い。( ≒「質より量」)
★運行本数は多いが,列車の両数は短い。( ≒「量より質」 )
はい…そうですね。恐らく多くの人は,後者を選ぶでしょう。
当然です。列車というものは,乗りたい時に乗れるが最も理想的なはずです。
これを実現させたのが,高頻度運転そして等間隔発車を実現させた「シティ電車」です。
時は国鉄末期の1980年頃。この時代の普通列車は,地方都市の路線でも客車を使用したものが多く残っていました。
また運行本数が乏しかったことに加え,運転間隔も不規則であったことから,利便性はもちろん,快適性も良いとは言えませんでした。
こういった点から国鉄は,普通列車に対しても多くのテコ入れを行うようになりました。
このテコ入れは,まず大都市にもかかわらず,普通列車がそれほど多くなかった名古屋地区と広島地区で試験的に実施されます。
この2路線は,様々な輸送改善を行った結果,利用者数が以前と比較して1~2割程度も増加するなど大きな改善を見せました。
かくしてこの成功の結果を踏まえ,仙台や新潟,静岡,金沢地区などでも同様の輸送改善が行われるようになりました。
さて,このような改善を行った列車は,いつの頃からか「シティ電車」の愛称が付けられました。
また.この「シティ電車」は,主に以下のような輸送改善を行ったと言われています。
★列車本数の増発( 概ね15分~30分間隔での運行 )
★列車の短編成化( 3~6両程度に変更 )
★発車間隔の見直し
★車両の新規投入または改装
★列車のスピードアップや新駅を設置
★企画乗車券( 時差回数券など )を設定
この取り組みは,それまで時刻表を見なければ碌に乗れなかった国鉄のダイヤに大革命をもたらしたと言えます。
( ただ最近では,輸送量が減少した路線を中心に,以前の状況に逆戻りしたという例もあります )
最後に少々話は変わりますが,あと約5ヵ月後の3月中旬にはまたダイヤ改正が実施されます。
さて今回はどういった変化を生じさせるのか…。
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