JSP_Blog

ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

行き着く先

2017-05-31 09:26:09 | 日記
先日、世界のトップ棋士に『AlphaGo』が勝利したというニュースが流れた。AlphaGoは、簡単に言うとAI(ここでは、機械学習、ディープラーニングを含めたものとして扱う)を有する囲碁ソフト。コンピュータが囲碁で人間に勝ったのだ。
更にその数日前には、AIを有する将棋ソフトである『ponanza』が現役の名人棋士を破るというニュース。将棋界でも囲碁と同様にコンピュータが人間に勝っているのだ。
しかもどちらもただ 勝った のではなく、囲碁は3戦3勝、将棋は2戦2勝、人間のトッププレイヤーに対しコンピュータが相手を凌駕する内容だったそうだ。
そして、ponanzaがその戦いで見せた初手「3八金」。以前は人がコンピュータを混乱させるために通常あり得ない手を打つ戦略を聞くことがあったが、まさかコンピュータ側が人を混乱させるような手を使うとは誰も考えていなかっただろう。そこまで進化したのだ。(混乱させるような手 と書いたが、ponanzaにしてみれば勝利のために計算しつくされた手なのかもしれないが)

そんなponanzaも名人との第2戦が行われる少し前に、同じ将棋ソフトである『elmo』に敗れている。ここ数年は絶対王者のような存在で将棋ソフト界に君臨していたponanzaが世界コンピュータ将棋選手権という大会の決勝で敗れたのだ。
開発者は、さぞショックだろうと思っていたが、「ホッとした」というコメントを残している。絶対王者で居続けることのプレッシャーから解放されて ということかと思ったが、そうではない。まだponanzaが強くなる余地があることが分かってホッとした。と言うのだ。
ponanzaの開発者は苦悩していたようだ。ponanzaに勝てるponanzaがなかなかできあがらない。ponanzaは限界まで強くなってしまい、これ以上強くなることはないのではないかと。

開発の現場で、AIが様々なシステムに組み込まれていくとponanzaの開発者と同じように我々も悩まされることになるだろう。AIの導き出す答えの精度をどこまで上げればよいのか。そもそもAIが導き出す答えが正しいものかを検証することも苦労しそうであるが、答えが正しいとして、その精度がどこまで高まっているのか。
時間 が答えの一つかもしれないが、目的、ゴールをしっかりと定めて取り組む必要がありそうだ。
なお、AlphaGoの方は、勝利と同時に引退を発表している。技術の進歩と宣伝効果、Googleの定めたゴールにAlphaGoは達したのだろう。(ほ)

moniswitch
  今お使いの離床センサーがそのまま使える!
  離床センサーのスイッチ入れ忘れ事故を防止するスマートスイッチ

monipet
  動物病院の犬猫の見守りをサポート
  病院を離れる夜間でも安心

ASSE/CORPA
  センサー、IoT、ビッグデータを活用して新たな価値を創造
  「できたらいいな」を「できる」に

OSGi対応 ECHONET Lite ミドルウェア
  短納期HEMS開発をサポート!

GuruPlug
  カードサイズ スマートサーバ

株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする