月曜日の朝、台風は過ぎ去り、電車はまだ動いていないものの大きな被害は見当たらず、すぐに日常を取り戻すだろうと思っていた。
義理の弟から朝 電話があり、千葉が広範囲で停電であることを初めて知る。私と妻の両親はどちらも千葉に住んでおり、すぐに妻の両親とは連絡が取れ、停電であることを除けば特に問題は無さそうだったが、私の両親とはその日一日連絡がつかなかった。
台風が去ってから二日目の朝となってもまだ連絡はつかない。いつでも電話やメールができると思い込んでいた通信網を停電によりいとも簡単に失ってしまったが、妻が一計を思いつき、すぐに実行に移した。その手段は電報。日常生活では使うことは無く、失礼ながらテクノロジーの進化からは置いていかれたモノ という印象だが、すぐに成果が出た。朝送った電報は、昼前には両親のもとに届き、連絡が取れたのだ。電池が無いと交わした言葉は2つ3つだったが、取り敢えず生きていることと水道は使えていることだけは電報のおかげでわかった。
三日目に入ると停電が長期化しそうなことがわかり、SNSで南房総の惨状が伝わってくる。その日の夜には「南房総を助けてください!」という投稿を見つけた。停電、断水、食料不足、に加え、連日の暑さで精神的に限界だ と。にもかかわらず報道されることも無く、援助も無い。「南房総は、見捨てられているのか」という悲痛な叫び。
翌日すぐにとはいかなかったが、会社の仲間に助けを求め、五日目には千葉へ行けるよう休みをもらった。何が必要かはわからない、ガソリン、水、氷、食料、電池、用意できるものを車に積込み、実家や親戚の家に届けるため千葉へ出かけた。
千葉に入り、高速道路から見える光景は今まで見たことがないものだった。巨人が森の木を引きちぎったかのように ほとんどの木が 幹の真ん中ぐらいから割けて倒れている。根元の方から倒れるような倒木のイメージとはかけ離れたものであり、町に入れば瓦が落ちるのはまだ良い方で、屋根そのものが無くなっている家もある。
私が行ったところで最も被害が大きいと思ったのが鋸南町の岩井袋地区。目の前が海で、後ろを山に囲まれたこの地区では、屋根だけでなく壁すら破壊されている家が多い。ボランティアの方が多く入りブルーシートが各家に張られているが、目に入る光景は青い世界。無傷の家が見当たらず、順番を待っている家にブルーシートが張られていないだけ。廃棄される家財も道に山積みとなっていた。
千葉県は、場所により大きく状況が異なる。既に日常生活を取り戻し、営業を開始し、観光客が戻って来てくれることを願っているところもあれば、未だに断水・停電が続き、まだまだ支援(ボランティアなど)を必要としている場所も多くある。連日多くの方々がボランティアで訪れていただき、支援していただいていることには感謝しかない。
今回の被害で、情報を集めることの難しさ、正しい情報を発信することの大切さを強く感じた。
炊き出しを行う記事を見つけ、ジャガイモや玉ねぎなどカレーの材料を知人にも募り持っていったが、集まり過ぎて困っている と残念な状況になってしまったり、近くまで来ていたのにその時点では気づくことができず、後になってからまだ支援物資が届いていない地区の記事を見つけて後悔することもあった。支援物資が町に届いているのに配布されていることを知らない人たちもいた。
元東京都知事の猪瀬さんが上手くまとめてくれていたツイートがあったので紹介する。
「どんな支援をどこでしているのか、何ができて何がまだできてないか。支援者は現場からの声をナマで伝えながら、つねに新たなニーズを把握しなければいけない。メディアのレポートではなく、前線にいる者が情報を発信し、兵站では情報を集約し広報しなければいけない。」
そうなんです。自治体だけでは無いですが、上に立つ方に教訓として活かして欲しいことはこれだと思う。(千葉県出身のほ)
moniswitch
今お使いの離床センサーがそのまま使える!
離床センサーのスイッチ入れ忘れ事故を防止するスマートスイッチ
monipet
動物病院の犬猫の見守りをサポート
病院を離れる夜間でも安心
ASSE/CORPA
センサー、IoT、ビッグデータを活用して新たな価値を創造
「できたらいいな」を「できる」に
OSGi対応 ECHONET Lite ミドルウェア
短納期HEMS開発をサポート!
WhitePlug
手のひらサイズのLinuxサーバ
株式会社ジェイエスピー
横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
義理の弟から朝 電話があり、千葉が広範囲で停電であることを初めて知る。私と妻の両親はどちらも千葉に住んでおり、すぐに妻の両親とは連絡が取れ、停電であることを除けば特に問題は無さそうだったが、私の両親とはその日一日連絡がつかなかった。
台風が去ってから二日目の朝となってもまだ連絡はつかない。いつでも電話やメールができると思い込んでいた通信網を停電によりいとも簡単に失ってしまったが、妻が一計を思いつき、すぐに実行に移した。その手段は電報。日常生活では使うことは無く、失礼ながらテクノロジーの進化からは置いていかれたモノ という印象だが、すぐに成果が出た。朝送った電報は、昼前には両親のもとに届き、連絡が取れたのだ。電池が無いと交わした言葉は2つ3つだったが、取り敢えず生きていることと水道は使えていることだけは電報のおかげでわかった。
三日目に入ると停電が長期化しそうなことがわかり、SNSで南房総の惨状が伝わってくる。その日の夜には「南房総を助けてください!」という投稿を見つけた。停電、断水、食料不足、に加え、連日の暑さで精神的に限界だ と。にもかかわらず報道されることも無く、援助も無い。「南房総は、見捨てられているのか」という悲痛な叫び。
翌日すぐにとはいかなかったが、会社の仲間に助けを求め、五日目には千葉へ行けるよう休みをもらった。何が必要かはわからない、ガソリン、水、氷、食料、電池、用意できるものを車に積込み、実家や親戚の家に届けるため千葉へ出かけた。
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私が行ったところで最も被害が大きいと思ったのが鋸南町の岩井袋地区。目の前が海で、後ろを山に囲まれたこの地区では、屋根だけでなく壁すら破壊されている家が多い。ボランティアの方が多く入りブルーシートが各家に張られているが、目に入る光景は青い世界。無傷の家が見当たらず、順番を待っている家にブルーシートが張られていないだけ。廃棄される家財も道に山積みとなっていた。
千葉県は、場所により大きく状況が異なる。既に日常生活を取り戻し、営業を開始し、観光客が戻って来てくれることを願っているところもあれば、未だに断水・停電が続き、まだまだ支援(ボランティアなど)を必要としている場所も多くある。連日多くの方々がボランティアで訪れていただき、支援していただいていることには感謝しかない。
今回の被害で、情報を集めることの難しさ、正しい情報を発信することの大切さを強く感じた。
炊き出しを行う記事を見つけ、ジャガイモや玉ねぎなどカレーの材料を知人にも募り持っていったが、集まり過ぎて困っている と残念な状況になってしまったり、近くまで来ていたのにその時点では気づくことができず、後になってからまだ支援物資が届いていない地区の記事を見つけて後悔することもあった。支援物資が町に届いているのに配布されていることを知らない人たちもいた。
元東京都知事の猪瀬さんが上手くまとめてくれていたツイートがあったので紹介する。
「どんな支援をどこでしているのか、何ができて何がまだできてないか。支援者は現場からの声をナマで伝えながら、つねに新たなニーズを把握しなければいけない。メディアのレポートではなく、前線にいる者が情報を発信し、兵站では情報を集約し広報しなければいけない。」
そうなんです。自治体だけでは無いですが、上に立つ方に教訓として活かして欲しいことはこれだと思う。(千葉県出身のほ)
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横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
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