全力？

2021年度に入って1週間が経とうとしています。皆さんコンニチハ。年度末進行でバタバタしていたら、今度は年度始め進行でバタバタしています。色々なものを軌道に乗せるのは大変です。レールを敷くどころか、レール敷設の場所から探さないといけないこの時期、昨年度の失敗は繰り返すまいと毎年心に固く誓っているような気がします。
3月の自分にどう顔向けしていいのやら。まあ継続課題項目って事です。ゴフンゲフン。

世間では池江璃花子さんが、4/4に行われた選考会で東京五輪の代表に内定したとの事です。パリ五輪が目標とは言っていましたが、東京五輪に出たくないはずがないと思います。
いやまあ「スゴイ」の一言で片づけたくないのですが、どんな言葉を以てしてもうまい賞賛の表現が出来ない凄みと素晴らしさを感じます。これはもうやるしかないんじゃないですか、オリパラ。艱難辛苦を乗り越え、全力を尽くしている人には全力で応えねば。できない理由とやらない理由を並べている暇は無いと思いますよ。

「全力を尽くす」なんて仕事場で言うと「また昭和ですか」なんてボヤキや皮肉が返ってきそうな昨今ですが、そもそも私自身は天才ではなく、持っている能力としては中の下か下の上あたり。結果を出すには全力投球しかないわけです。スマートに出来る方法があり、それが自分にも実践の出来る方法なら是非ご教授いただきたくお願いします。いやマジで。
生業としているIT技術は世の中を便利にするもの、イコール楽をするためのものなので、そこらへんは皮肉と言えば皮肉です。楽をするための全力、なんて矛盾しているようですが、それが世の中の理なのでしょう。楽とか豊かさなんてものは何もしなければ、とか何もしなくても手に入る様な安物ではない事は、社会の仕組みをちょっと勉強すればすぐに分かる事です。

ただ力にはその時点での限界値があり、出す方向や方法を考慮する必要もあります。
韓非子では「事の理に因れば、即ち労せずして成る」とあります。何かの目的を達成しようとしたときに、その努力の方向や方法が正しいのか徹底的に調べ、たくさんの人の意見を聞き、よく考え、これで間違いないと言える根拠をしっかり持った上で努力に臨めば圧倒的に少ない努力で目的を達成することができる、という事です。
なんだか全力投球を完全否定している様にも思えますが、そうではありません。物事と準備のフェーズと実行のフェーズに分けるのであれば、準備のフェーズに全力で取り組めと言う事です。

仕事での全力の準備とは関わるモノ、人、金について自分の頭で考えを巡らし、何故そうなるのか、どうすればいいのかを手を尽くす事です。足りなかった事や考え、視点に対する指摘は謙虚に受け止め、改善していかなければなりません。

またその時の「全力」は知ってる範囲、やったことのある範囲での「全力」でしかありません。多くを知り、多くが出来る様になれば「全力」の上限は伸びていきます。「ちゃんと全部やった」と言い切る前に「ちゃんと自分で全部考えた」と言えるか、そして根拠を自分の言葉で説明できるか、その自問自答と経験の繰り返しが未来を切り拓いていく力となってくれると思います。

ただここで重要な注意点ですが、人の意見を聞くと言っても「誰々さんがOKだしたから、これでOKです。」はその内自分の能力の頭打ちになります。
判断や考える過程を「誰々さん」に依存している時点でその「誰々さん」未満になり、「誰々さん」に追いつく事も超える事も出来ません。それはなんだか寂しい。まあ、手を抜いた時にそうする事もあるの自分も気をつけねば、と思う次第です。

毎年この時期は説教臭い記事になってしまいますが、ご容赦を。新入社員も入ってきて、先輩社員も気を引き締めなおすこの時期、参考の足しにでもなれば幸いです。


「いくぜ、全力疾走！」
「あ、ちょっと待っ」
「グキっ）おおお、膝と腰が・・」
「(言わんこっちゃない・・)」

フィジカルな準備運動も大切ですね、って事でこれにて。
（刑事長）

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