昨日に引き続き、イギリスのEU脱退ネタです。今回の国民投票の結果は世界中に大きなショックを与えました。自分もそうでしたが、おそらく世界中のほとんどの人達が、なんだかんだいっても、EUに残ることになるだろうと考えていたところ、蓋を開けてみれば、まったく予想外の結果。これは離脱に投票した人自身もそうだったのかもしれません。離脱派が圧倒的に有利な予想が出ていれば、ここまでにはならなかったと思いますが、ギリギリまで拮抗した予想であっただけにその反動も大きかったのだと思います。
今回のイギリスの決断が正しかったのかどうかは、もう少し時間がたってからでないと判断はできません。ただ結果として、発生している様々な問題の原因がEU加盟によるものという論調になってしまったことは、大きな誤りだと感じます。
新聞・テレビの論評などでも語られていますが、今回の騒動で「二者択一」の危険性をあらためて感じました。二者択一のメリット、デメリットについて少し考えてみます。
【メリット】
・論点が絞られている。
・どちらかを選ぶだけなので決断が用意。
・選択の結果がわかりやすい。
【デメリット】
・選択肢が少ない。
・問題の解決が単純化されすぎている。
・選択が問題の本質的な解決になっていない可能性がある。
・選択が短期的思考や感情に流されやすい。
一旦、二者択一が提示されると、どうしてもその二つの選択肢についてのメリット、デメリットのみに議論が集中しやすくなります。さらにデメリットについては、比較的具体性のあるものが出てきますが、メリットについては抽象的なものになりがちです。ただそのメリットは、それを選択すればすべての問題が一気に解決するような魅力的な口調で語られます。また選択肢が「現状維持」か「変化」になっている場合、「変化」が選ばれる可能性が高くなります。
本来選択肢が少なければ少ないほど、その判断はより慎重にすべきですが、現実には、選択肢が少ないほどより感覚的、短絡的に判断してしまう可能性が高くなります。二者択一の判断をする場合は、その判断に対して、強い覚悟と責任を持つ必要があるでしょう。
二者択一の危険性ばかりを強調した話になってしまいましたが、二者択一が絶対にダメという訳ではありません。多面的視野で十分な議論や検討がなされれば、シンプルな問いは、適格な判断を早期に出しやすくなります。ただ、そうした議論や検討に時間をかけることを忌避し、避けるための手段として、二者択一が用いられることが多いのも事実だと思います。
限られた時間と情報、先の読めない状況の中、一つの判断のためにかけることのできる時間は非常に少なくなっているのかもしれませんが、考えることを面倒くさがらず、できるかぎりより多くの選択肢から判断するように心がけていきたいと思います。(池)
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横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
今回のイギリスの決断が正しかったのかどうかは、もう少し時間がたってからでないと判断はできません。ただ結果として、発生している様々な問題の原因がEU加盟によるものという論調になってしまったことは、大きな誤りだと感じます。
新聞・テレビの論評などでも語られていますが、今回の騒動で「二者択一」の危険性をあらためて感じました。二者択一のメリット、デメリットについて少し考えてみます。
【メリット】
・論点が絞られている。
・どちらかを選ぶだけなので決断が用意。
・選択の結果がわかりやすい。
【デメリット】
・選択肢が少ない。
・問題の解決が単純化されすぎている。
・選択が問題の本質的な解決になっていない可能性がある。
・選択が短期的思考や感情に流されやすい。
一旦、二者択一が提示されると、どうしてもその二つの選択肢についてのメリット、デメリットのみに議論が集中しやすくなります。さらにデメリットについては、比較的具体性のあるものが出てきますが、メリットについては抽象的なものになりがちです。ただそのメリットは、それを選択すればすべての問題が一気に解決するような魅力的な口調で語られます。また選択肢が「現状維持」か「変化」になっている場合、「変化」が選ばれる可能性が高くなります。
本来選択肢が少なければ少ないほど、その判断はより慎重にすべきですが、現実には、選択肢が少ないほどより感覚的、短絡的に判断してしまう可能性が高くなります。二者択一の判断をする場合は、その判断に対して、強い覚悟と責任を持つ必要があるでしょう。
二者択一の危険性ばかりを強調した話になってしまいましたが、二者択一が絶対にダメという訳ではありません。多面的視野で十分な議論や検討がなされれば、シンプルな問いは、適格な判断を早期に出しやすくなります。ただ、そうした議論や検討に時間をかけることを忌避し、避けるための手段として、二者択一が用いられることが多いのも事実だと思います。
限られた時間と情報、先の読めない状況の中、一つの判断のためにかけることのできる時間は非常に少なくなっているのかもしれませんが、考えることを面倒くさがらず、できるかぎりより多くの選択肢から判断するように心がけていきたいと思います。(池)
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