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トマトラーメン

 私の偏食ぶりはこのブログでも何度か取り上げているが、よく考えてみるといい加減なところも多々ある。ちなみに大嫌いな食べ物ベスト(ワースト?)3を挙げてみれば、
  1.鶏肉
  2.トマト
  3・チーズ
となるだろうが(他にもナス、フキ、パセリなどいくらでもある・・)、不思議なことに鶏肉はまったく食べられないが鶏卵は大好きだし、トマトはダメだがケチャップならOK、チーズは臭くてイヤだが牛乳はいくらでも飲める、といった具合にかなりご都合主義的なものであるのに最近気づいた。子供の頃から嫌いなものは一切食べずに過ごしてきたのがそもそもの我儘なのだろう。それを大目(甘やかし)に見てきてくれた家族、とくに妻にはいくら感謝してもしきれない。しかも私は訳あって白米や牛肉・豚肉もまったく食べないのだから、日々の献立に頭を悩ませる妻に余計な負担をかけているわけで、妻の助けなくしては一日も暮らせないのだから、あまり偉そうなことを言えた義理ではない。
 などと珍しく殊勝なことを考えてしまうのも、土曜に「夏の冷たいトマトラーメン」というものを食べたからだ。 


 これをスーパーで見つけた妻が、「どう?」と私に聞いた。「トマトか・・」とすぐに拒否反応が出てしまったが、最近は「トマトソースのパスタ」と名付けられたものも食べられるようになった私であるから、トマトトマトしていないものならいけるかもしれない、そんな感覚で「食べてみようかな」と返事をした。

 調べてみたら、
【「夏の冷たいトマトのラーメン」は、冷たいスープと、氷水でキリッと冷しためんを合わせる、夏場に向けた新感覚のラーメンです。スープは、近年、外食ラーメン店で女性を中心に注目されているトマト味をベースとしており、チルドめんの主な購買層である女性に満足いただける商品に仕上げております。夏場に最適の冷たいめんメニューとして、これからの暑い季節に、最適な商品です。弊社では、当商品の発売により、夏場のチルドめん市場の活性化を図ります】
と発売元のニッシンのHPに書かれていた。「冷たいスープ」というのはこれから暑くなる時期だけにちょっといいかな、そんな思いでいたら、妻が土曜に作ってくれた。


 トマトソースをベースにしたパスタのようなものだろうな、と食べる前は思っていた。だが、一口食べてみてそんな思いは間違いだと気づいた。
「ラーメンだ!!」
確かにスープにトマトソースの味はするが、麺はまぎれもなくラーメンだ。こしもあり冷たいスープによくあっている。スープは「南欧産のトマトをたっぷり使い、バジルとオリーブオイルで仕上げた、コクのある冷たいスープ。冷水に溶かすだけで簡単に作れます」だそうだが、この言葉に偽りはない。本当においしい。ふりかけも付いているらしいが、それはやめにして、妻の創意でバジリコの葉が添えられた。それが絶妙の味を醸し出している。トマトスープなのは、トマトを食べたことがない私でも何となくわかるが、私が知っているトマトのいやな味とは違って全く苦にならない。
「これなら夏の暑いときでも十分食べられるなあ」
と、昨年冷やし茶漬けのおいしさに目覚めた私としては、また新しい発見ができて嬉しかった。
 これで、暑い夏を、忙しい夏休みを何とか乗り切るための力づけが一つ増えたわけで、「どんと来い、夏休み!!」、とちょっとばかり元気が出た。
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