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文房具で・・

 今年は、7月17日が1学期の終業式の学校が多く(20日は「海の日」、19日は日曜、18日は土曜)、そのため例年よりも期末試験の日程が早めだ。1学期の期末試験といえば7月のものだと自分が中高生だった頃の感覚でいるとびっくりしてしまう。そのためここ2週間日曜日は朝からずっと試験対策の補習を行っている。試験中や試験が近い生徒を対象にしているが、全員に強制しているわけではなく、「出席したい者は来い」というスタンスで行っているため、当日にならないとどれだけの生徒がやってくるのか分からない。でも、毎回大多数の生徒が出席してくれるので、私としてもやり甲斐ができ、真剣に取り組んでいる。
 一昨日も多くの生徒が集まり、一生懸命勉強してくれた。午前中の授業を終え、昼食のため1時間休憩した。弁当を持参する者、近くのコンビニへ買出しに行く者、それぞれのランチタイムを楽しみにしている者も多く、授業中のしーんとした教室が一転し、ワイワイガヤガヤ皆楽しそうだ。学年や学校が違っていても、通塾している間に仲良くなる者たちが多く、そんな子供たちを見るのは楽しいものだが、いつまでも私が教室に残っていては鬱陶しいだろうから、すぐに退室するようにしている。午後の授業が始まる1時直前まで入室せずに、できるだけ生徒たちがリラックスできるように心がけてもいる。
 それでも遅刻するわけには行かない、「さあ、始めるか」と塾の玄関まで小走りに来ると、教室から話し声が漏れ聞こえてくる。わざと大きな足音を立てながら、階段を登っていくと次第に声が小さくなり、ガタガタと移動する音が聞こえる。慌てて席に着こうとしているのだ。そんな時はすぐに教室に入らず、事務室で時間を調えてから教室の扉を開ける。もうその頃には全員椅子に座っているはずなのだが、一昨日は少しばかりざわめいていた。何かな?と思って教室をぐるりと見回したら、こんなものが机の上に作られていた。


 素晴らしい!!数えてみたら15段くらいになっている。よくもこんなことを考え出したものだ。本当に素晴らしい!!思わず携帯で写真を撮ってしまった・・。
 でも、もう勉強を始めなくちゃね、と言いながらわざとよろめいて机の角にぶつかってみた。ガチャっと少し崩れたが、一気に崩れ落ちはしなかった。なかなか構造もしっかりしている、感心だ。
 そう言えば、今時の女子中学生の筆箱は筆記用具でパンパンに膨れ上がっている場合が多い。このオブジェを作り上げた2人の女の子の筆箱はこんな感じだ。

 

 シャープペン・ボールペン・チェックペン・修正ペン・消しゴム・定規・はさみ・スティックのり・・・そんなものがギュンギュンに詰められていてはちきれそうだ。これだけの文房具をかばんに入れて学校まで持っていくのだから、大変だ。それに比べると男の子の筆箱は至って実用的で面白みがない。もちろん中を物色したりはできないから、あくまでも外側から見た感想だが・・。
 
 殺伐とした気持ちになりがちな試験勉強の最中に、こんな愉快なことを思いつけるなんて、おおらかな心を持った子供たちである。見習わなくてはいけない。
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