愛知牧場

　いったいあの集中豪雨は何だったんだ？と憤りたくなるほど、あっけらかんと梅雨明けしてしまった・・。もう暑くてたまらない。「暑い」と書くよりも「熱い」と書いた方がいいくらい空気が熱を帯びてしまっている。あと１カ月近くもこの暑さが続くのか、と思うとげんなりしてくるが、こんな暑い中でも小さな子供を持った若い親は、子供と一緒に外に出なくてはいけないから大変だ。日曜日、「アリエッティ」を見た帰り道に、すこしばかり回り道をして「愛知牧場」に立ち寄った時に、そう思った・・。
　「愛知牧場」という所があるのは知っていた。搾りたての牛乳で作ったソフトクリームは絶品だという噂を耳にしたこともある。だが、なかなか機会がなくて行ったことはなかった。日曜日も看板を見かけた伯母が行きたそうな素振りを見せなかったら、そのまま通り過ぎてしまったことだろう。本当のところは、エアコンの効いた車から降りて、わざわざカンカン照りの牧場など歩きたくはなかった・・。

　
　だが、悲しきはブロガーの性。こんな絶好のネタ場でグズグズできるはずもなく、デジカメ代わりに携帯で写真を撮ろうとした。
　だが、やはり暑すぎた・・。広い園内を歩き回ることなどとてもできず、厩舎の中の馬の顔を撮るのが精一杯だった・・。

　　
　これらの馬に乗ることもできるようで、子供や若いお姉ちゃんが、楽しそうに乗っていた。

　
　世の中は３連休の真っ最中で、かなりの人で賑わっていた。わざわざこんな炎天下で遊ばなくても、海やプールに行けばいいのに・・、と憎まれ口も叩きたくなったが、そう言う私でも、子供が小さかった頃は毎週どこかに遊びに出かけていたのだから、「それが若い親の務めなんだろうなあ」と年寄りじみたことを思ってしまった。
　
　これだけ暑くてはかなわない、目的のソフトクリームだけ食べて帰ろうということになった。


　確かに一口目は美味しかった。牛乳の濃厚な味がして、噂どおりだと思った。だが、私のような味覚音痴ではそこまでだった。二口目からは、ごく普通のソフトクリーム・・。
　まあ、それも暑さのせいで舌の微妙な感覚が狂った、ということにしておこう。