goo

予想通り

 あまりに事前の予想通りで、開票速報など途中から見る気がしなくなった。野田が民主党代表を辞任するというニュースも流れたが、そんなことなどどうでもいいくらい見苦しい民主党の負け方だった。前回選挙で、実体の伴わない民主党に投票して、期待を裏切られた結果だと言えなくもないが、それにしても余りに掌を返すような結果に接すると、なんだかな・・と思わずにはいられない。
 しかし、この投票率の低さはどうだ。現時点(0時30分)での推計は59.21%前後となり、前回を10ポイント程度下回る見通しのようだ。これは、1996年の小選挙区比例代表並立制の導入後、最低だった59.65%(96年)を下回る可能性がある。いくらなんでも有権者の5分の3しか投票していないなんて、この選挙結果が有効か?などと思いたくなるほどだ。当選者は民意を得たと言うだろうが、有権者全体に対する得票率で言えば、かなりの低さであろう。投票しない奴らが悪い、と言えば言えるだろうが、政治に期待する人びとの割合いが少ないという表れであることは間違いないだろう。

 しかし、これでしばらくの間、「とりもろす」とバカの一つ覚えのように叫んでいた安倍ちゃんが政権を担うことになった。彼の「とりもろしたい」ものが何なのか判然としないが、彼のイメージする「美しい日本」がその中心にあることは、想像に難くない。無制限な金融緩和によってデフレから脱却し、憲法を改正して国防軍を創設し、中国と対峙する・・、それ以上のことが安倍ちゃんの頭の中にあるだろうか・・。

 しかし、この選挙、東が維新から近畿の比例ブロックで出馬していたとはまったく知らなかった。何で近畿なのだろう。自分が宮崎の知事として立派な仕事をしたという自負があるのなら、なぜ宮崎から立候補しなかったのだろう。維新の勢力下にある近畿地方で出馬すれば、当選できるという勘定が働いたのだろうが、前回出馬した東京都知事選も回避して、こんな比例ブロックで当選しようとは、選挙民を愚弄している。(まあ、それを当選させる優しい人びとが沢山いるから仕方のないことだが・・)

 こうなった以上、いくら己の意にそぐわないことであっても、甘受せねばならない。安倍ちゃんがNHKのニュース番組で、えらく謙遜な言葉を並べ立てていたが、是非ともその気持ちを忘れないで欲しい。
 危なっかしいけど、ひっくり返すことはしばらくできないから・・。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする