対戦表

　緊急事態宣言が出されて以来、長距離の移動を必要とする対戦が延期となっている将棋界だが、愛知県在住の藤井七段は東京に行くにしても大阪に行くにしても長距離移動となってしまうため、３月の終わりの菅井戦以降に予定されていた対局はすべて延期となっている。そのため、最年少タイトル挑戦という記録更新もかなり危なくなってしまった。それどころか、６月になったら対局が再開されるかどうかも、今の時点では判然としないのだから、ファンとしてはヤキモキするばかりだ。
　とは言え、６月から始まる（予定の）順位戦の対戦相手が発表され、Ｂ級２組に昇級した藤井七段の対戦相手は次のようになった。



　これを見て驚くのはやはり初戦に佐々木勇気七段との対戦が組まれたことだろう。プロ棋士になって初の黒星を喫した相手つまり２９連勝で連勝記録を阻まれた相手が、この佐々木七段だ。今期藤井七段と同時昇級した佐々木七段が、久しぶりの対戦となる藤井七段に果たしてどう戦うのか、が考えただけでワクワクしてくる。６月２４日の対戦が無事行われるよう祈るばかりだ。
　しかし、さすがにＢ級２組ともなると対戦相手がいずれも強者ばかりだ。将棋界一面白い橋本八段、麻雀王・鈴木大介九段、レジェンド谷川九段、対戦成績が０勝１敗の村山七段など、次から次へと猛者との戦いでどれだけの成績を残せるだろうか。もちろん全勝でＢ級２組は通過してくれるものと期待している私ではあるが、確信しているのか、と問われれば、一瞬ためらってしまうというのが本音だ・・。

　だが、この自粛期間にも気力がかなり向上しているのは、ＧＷ中に AbemaTV で生中継された深浦康市九段との一戦で完勝したことからでも分かる。解説していた佐藤会長・谷川九段・森内九段が言葉を失うほどの強さを見せつけてくれたのだから、順位戦全勝どころか本年度中にタイトルを複数位獲得するのではないだろうか。楽しみだ！！

　頑張れ、藤井七段！コロナにはくれぐれもご用心を！！