goo

瓦解

 『新型コロナウイルス感染拡大で全国に外出自粛が要請されていた今月上旬、東京高検の黒川弘務検事長(63)が新聞記者らと賭けマージャンをした疑いがあると週刊文春が20日にウェブサイトで報じ、法務・検察当局は黒川氏から事実関係の確認など内部調査の検討を始めた。事実なら辞職すべきだとの厳しい指摘が与野党や検察当局から相次ぎ、辞職は避けられない情勢。黒川氏の職務遂行能力を評価して定年延長を決めた政権への打撃となりそうだ。(共同通信)』

 このニュースを見た時、よく分からなかった。何で今こんな記事が出てきたのか、何か誰かの意図が働いているのか、分からないことだらけだった。ひょっとしたら、黒川氏が針のむしろに座っている今の自分に我慢ができずに自爆テロのような形でリークさせたのか・・などとも思ったが、そんなにメンタルが弱いなら、巷間噂されているような数々の事件を不起訴にしてきたようなことはできないだろうから、それは違うかなと思い直した。まあ、もう少し時間が経てば、情報通が色んな観測を述べてくれるだろうから、それを吟味しよう。

 しかし、今の安倍ちゃんに吹き付けている逆風はかなり強まってきているように思う。検察庁の問題に続いて物議を醸しそうだった種苗法に関しても次のような報道がされた。

 『自民党の森山裕国対委員長は20日、ブランド農産品種の苗木などを海外に持ち出すことを規制する種苗法改正案の今国会での成立を見送る方針を示唆した。農作物の自由な栽培が難しくなるとの懸念を野党などが示しているためで、記者団に「日本の農家をしっかり守る法律だが、どうも逆に伝わっている」と述べ、成立には時間が必要だとの認識を示した。』(毎日新聞)

 確かにかつてのように数に物を言わせて強行採決するような傍若無人さが弱まってきているように思う。さらには、

 『河井克行前法務大臣と妻の案里議員が、去年の参議院選挙前に広島県の地元議員らに現金を配ったとされる疑惑で、現金を配った地元関係者が100人近くにのぼり、総額で2000万円を超えるとみられることが、関係者への取材で新たにわかりました。
 広島地検は、現金の配布先を示したリストを押収しているとみられ、公職選挙法違反での立件に向けて上級庁などと時期を含めて慎重に検討しているものとみられます。』(NTV・NEWS)

 安倍ちゃんが選挙資金として渡した1億5000万円の使途が明らかになれば安倍ちゃんも安穏としていられない、という噂もあるし、加えてこんなことも、

 『カジノを含む統合型リゾート(IR)を巡り、業界最大手のラスベガス・サンズ(米国)が13日、日本進出の見送りを表明した。横浜市の林文子市長はこの日、IR誘致の計画を変更する考えは今のところないと説明したが、新型コロナウイルスの影響で世界的に経済情勢が厳しくなる中、他のIR事業者に同様の動きが出る可能性もある。市のIR誘致計画に、一気に暗雲がたちこめた』(朝日新聞)

 安倍ちゃんが力を込めた施策が次々と頓挫しそうだし、守護神がいなくなれば、森・加計・さくらでの悪行が再び俎上に上るかもしれない。風雲急を告げる事態がいつ来てもおかしくない。なんだか急展開だが、逆にコロナ対策は遅々として進まないのだから、本当に自ら職を辞すべきだと思う。
 少し前に辛坊治郎の番組で、コロナ禍で人心を一新するために元号を改めるのはどうか、などとバカらしい議論をしていたが、それなら手っ取り早く安倍ちゃんに辞職勧告を国民が突きつければいいだけの話だ。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする