チョボタロウ

　猫のチョボが前の家の屋根で寛いでいたので写真を撮った。



　妻によるとこの頃は家にいることが多いと言う。以前は餌を食べにだけ家に戻って来るだけで、ほとんどいなかったのと比べると大違いだ。もう１０才は越えているからそろそろ弱り始めているのかもしれない。
「そう言えば痩せてきてるし、歯の牙が全部抜けちゃった」
と妻は嘆くがそれは仕方のないことだろう。さらには
「この頃は毛艶も悪くなってきてるし」
と、今にも死にそうなことを言うが、もとは野良猫の生んだ子供だったし、殺処分される寸前で引き取った猫だから、十分生きてきたと思うから、いつ何時天に召されたとしてもそれは天命と言うものだろう。
　しかし、このチョボをじっと見ていたら、白い毛が実にきれいだ。純白と言ってもいいくらいだ。ため息が出るくらいだ、と少々大袈裟に思っていたら、犬のタロウのことを思い出した。白い秋田犬のタロウの毛並みは・・。



　あいにくと毛の生え代わりの時期で実に汚い・・。
　タロウも結構なお年寄りになってきたが、食欲は旺盛だし、散歩の時に綱を引く力は少しも衰えていない。これならまだまだ元気でいてくれるだろう。

　まあ、家族の一員であることは確かだから、私なりに大事にしていこうと思っている。