1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 その道に明るい専門家が「精神疾患は、必ず、治ります」と。少なくとも、拙僧が相手をした人達は皆、治っていきましたね。

2024-11-09 09:52:00 | 法話

【11月10日投稿分】


拙僧の父(わが寺の先代)が他界(72歳)した年、42歳だった拙僧にメヌエル(めまい)の症状が勃発。最も酷かったは、5年前(拙僧57歳)の2年間、車のハンドルを握ると、必ずめまいが起こってまして。この間は1度も車の運転が出来ない状態に。仕事(布教)で毎月約5000キロ、年間に60000キロ以上は走っておりましたので、代わりに運転してくれた家内には、大変申し訳なく、心身に負担を掛けてしまいました。時には、檀家さんにもお願いをして。現在(拙僧62歳)は、遠距離(1日300キロ以上)は難しいですが、少しは運転が出来る様になりました。檀家の医師(58歳)から「メヌエルに効く薬はないですよ。脳も内臓だよ、休ませてあげなきゃ。回遊魚(止まったら死ぬ、マグロ、カツオ。エラを動かせる回遊魚、マアジ、太刀魚は死なない)の生活は返上しろ、と言ってるでしょ」と、いつも怒られています。10年間、SNS に毎日投稿しておりました法話も、3年程前より脳を休める為、5日に1度のペースで投稿する様に。


ほんとに自律神経失調症とは、不思議な病気でございまして。数年前には緩和策として、大きく深呼吸をする事により、脳内からセロトニンが分泌する事が解明され、うつ病や精神疾患を和らげる効果があるとわかったり、同調音(電車のガタンゴトン、川のせせらぎ、波の音、鳥の囀り、木々を渡る風の音など)を聞く事によっても、自律神経を緩和させる効果があるとわかったり、と。面白いところでは、文言は1語1語異なっても、淡々と唱えるお経や、調子を整える木魚も、ある意味同調音にて。法要の時、うつらうつらと船を漕いでいる参拝者が多いのは、その効果によるものなのかな、と。弘法大師空海さんも数年間、うつ病で悩まされた時期があったとの事にて。高野山の山歩きが功を奏したのでは、との説も。また、昨今においては、上記以外でも、様々な自律神経を整える対処法(下記のもの)が、世の中には発表されておるようで。


さて、呼吸、血圧、代謝、消化を整える為に24時間、働き続けてくれているのが、自律神経といわれるものでして。脳のど真ん中にあって、この自律神経が乱れると、眠れない、疲れやすい、やる気が出ない、頭痛などの不調を招いて、酷くなれば、鬱などの精神疾患の症状が。自律神経は各機能に「あれをしろ、これをしろ」と偉そうに、命令を出す働きをしてくれているものですが、人が意識して出来るものではなく、所謂、自動的に勝手にやっているものなので『自律』という名が付いている訳で。例えば、ハイキングの時に汗をかく、あれは体温調節を整える為に、自律神経が「汗を出せ」と命令しているからだと。呼吸が速くなるのは、酸素の吸収が不足している為、自律神経が「早い呼吸をしろ」と命令を出しているからだと。自律神経の機能が高い人ほど、体力のある人といわれていますが、その体力とは『自律神経が機能した状態が、どれだけ維持出来るか』がその目安であるとの事。維持する為には、如何に自律神経を疲れさせない様にするかが大事である、とその道のプロが言われておりましたよね。


その自律神経をスムーズに機能させる為には、なんと言っても、血流が大事であるとの事。自律神経が整っている人は、血流が良いとの事。血流が悪くなると、目の下にクマが出来るので、そこも判断材料に。水分のコントロールも、肌のコントロールも、乾燥肌も、自律神経が関係していると言われておりまして、よって、自律神経機能が低い人は、どうしても老け顔になりやすいと。どんな悪い環境であろうと、脳に酸素と栄養を安定供給させる為に、自律神経は働いてくれていると。この体力の高い人の代表者が、明石家さんまさん、であるといわれておりますよね。運動、緊張、人間関係の悩みにも、全て自律神経がコントロールして、良い方向に導いてくれているとの事ですもんね。


自律神経は、交感神経(イメージは、アクセル)と副交感神経(イメージは、ブレーキ)に分かれていて、常にアクセル踏みっぱなしの状態の交感神経が暴走しない様に、ブレーキを掛けているが、副交感神経げな。眠れない、便秘などは、この交感神経が過剰になっている為に起こる症状。その典型が、スマホの使い過ぎかな。交感神経過剰を抑える為には『ボーッとする時間』が何より大事であると。40歳になると20歳の頃に比べて、自律神経の機能は半分に落ち、50歳になると20歳の時の3分の1に、60歳では4分の1にまで落ち込むと。何となくですが、これ、わかる様な気がしますな。


人間の自然寿命は、約40歳と言われてますが、いろんなサポートのお陰で、人間は生きながらえている、というが真実らしい。その最たるサポーターが、クーラーという事にて。家の中で飼っている犬と、家の外で飼っている犬とでは、屋内側の方が長命になるとの事。動物園で飼っているライオンと、野生のライオンとでは、動物園側の方が長命であると。餌の心配はないし、夏は氷を与えられ、冬は暖を与えられ、と。人間も野生で生活させると、自律神経が衰え、色んな事に耐えられなくなって、自然寿命の40歳で一貫の終わり、という事になるらしいね。つまり『安心、安全、快適な環境』が、長生きが出来る要因であると。日本人が長命なのは、この環境が他の国に比べて整っているからかな。そう考えたら、国に対し文句を言い過ぎるは、あかん気がしますよね。


今日のこの法話は、SNSに投稿する前に方々で話をしましたが、その時、ある檀家の若者が「確かに『国に対し文句を言い過ぎるは、あかん気がする』は、そうだとは思いますが、平和ボケに関する事だけは言わせて下さい。闇バイト、オレオレ詐欺、など、日本は囮捜査を違法としているから、犯罪がやりたい放題。日本という国が、舐められとる印象しかない。やられた方の人達は、生活を脅かされて大変な状況に。先日は北海道の川の鮭密猟までも、バイト(闇)を募ってやったそうですね。SNSの規制も、もっと厳しくした方が。真面目に使っている人達にとっては、どんなに厳しい規制になろうが、然程支障はないでしょ。誹謗中傷や悪い事に使っている人達が『個人情報がどうの、こうの』と文句を言い出すだけで。政治家さん達は何を悠長に構えてるの。早く法律にしなきゃ」と。


対し、この若者に拙僧「檀家のある母親が、インターネットや本の中に書かれてある事ばかりを信じて、経験もないのにそれを鵜呑みにして、あたかもそれが真実かの様に講釈を垂れる息子さんにブチ切れて『本(ネット)の中だけで生きてんじゃねえよ。まず動けや』と一喝したげな。闇バイトにホコホコ乗っかっていく人達は、この母親が一喝した息子の様に、ネットの中だけで生きてる、経験の乏しい人達なのかな」と。


【付録】

拙僧はこれまでに法話の本を3冊、世に出して頂きました。そのご縁がきっかけとなり、テレビ(約半年、週1回)、ラジオ、新聞、雑誌などや、教育委員会、学校、幼稚園、病院、老人ホーム、町内会老人の集い、倫理法人会、他宗寺院、葬儀斎場、社員研修などへの講演、北九州在住の拙僧が、遠方では九州南部、関西、関東、北陸、東北にまで呼んで頂き、方々で法話交流を。あらゆる話とまでは言えませんが、様々なジャンルである程度(仏教仏事系の他にも、癒し系、漫談系、人生系、目から鱗系、子育て系など)の話が出来ると思いますので、何かのお役に立ちそうでしたら、時間調整の許す限り、集いの大小問わず(参加者数人でも)足を運ばせて頂きますので、お気軽に、facebook、X、Instagram のメール(コメント欄)で、お声を掛けてくださいませ。勿論、この様なお話でいいなら、でございますが。拙僧も今年で62歳。これより先の残された時間を、1人でも多くの人のお役に立てれば、との思いです。『今、自分に出来る事を、今やる』ですね。


約10年間でSNSに投稿した3000話の長短法話を下記で読む事が出来ます。


金剛寺ブログ    :https://blog.goo.ne.jp/junko-0808

金剛寺ツイッター  :https://twitter.com/kongouji093

金剛寺フェイスブック:https://www.facebook.com/天徳山-金剛寺-1543297575974719/

                   拙僧が持つグループ「出会うは運命、出会ってからは努力、最後は感謝」

金剛寺インスタグラム:https://www.instagram.com/tentokuzan_kongouji/?


【追伸】尚「法話が長い」と不快感を示されておられる方々には、大変心苦しく申し訳ないので、拙僧の法話が目に入らない様に『ブロック』をさせてもらっております。楽しみにされている方々もおられますので、ご理解頂きまして、それでどうか、ご容赦くださいませ。


次回の投稿法話は、11月15日になります。次回の15日も、自律神経の続きを。






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