1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 女性が結婚相手を選ぶは、競馬で馬券を買うに同じ。勝ち馬を見定めて、自分の全人生をその1点に賭ける。人生最大のギャンブルにて。

2024-11-23 14:29:50 | 法話

【11月25日投稿分】


1年程前のこの時期でしたかね、読者の若者からメールで「住職の過去の法話の中で、こんな話が投稿されてましたよね。『ディズニーランド一望のスウィートルームで結婚を申し込んだ男性が、2度とこんな贅沢はしてくれるなと、倹約家の彼女にしこたま怒られた』という話が」と。対し拙僧「はいはい、ありましたね。『しっかりとした、よか女性に巡り会えてよかったですね』と、その男性に言ったという話でしょ」「そうです。その事で住職が後書で『拙僧の個人的見解ですが、サプライズ好きは、サプライズをしている自分が好き。そんな自分に酔いしれているだけ』という言葉を。が、そんなのは住職の偏見ですよ。函館の夜景一望のスウィートルームを、俺は予約しました。そこで一世一代のプロポーズを、彼女にします。結果はお知らせます」と1年前、意気揚々の反論メールが。


11月に入り、その読者の若者から1年振りに連絡がありまして、彼曰く「私の事を覚えてますか、住職。心の傷が癒えたので、連絡しました。住職が『拙僧の経験範疇ですが、サプライズ好きに、長続きしたカップルを見た事がない。サプライズは徐々にエスカレートしていき、サプライズをしないと相手を繋ぎ止める事が出来なくなり、心もお金も追い込まれていく。遂には、無理が重なって終わりを迎える』と。はい、残念ですが、そうなりました。せめて片方が、サプライズを拒否する人間でないと、両方がサプライズ好きでは、泥沼に入り込んで、結局、長続きはしませんでした」と。


返して拙僧、その読者若者に「まあ、どんな事でも一概には言えないが、無理のし過ぎの大半は、壊れる結果になるかな。拙僧の家内は、お金を非常に大事に扱う人で、お陰でお寺の存続も細々だが、成り立っています。旦那がお金にザルもあかんが、奥さんがザルは、もっとあかんかな。檀家、知人の中にも、毎朝1000円の生活費を奥さんに手渡して出勤している旦那さんがいますが、そんな家庭は、奥さんが浪費家というケースが多い。そんな旦那ってどうなの、と思う人達も当然いるでしょうが、拙僧も同様に『そんな旦那は、どうなのかな』とは思いますよ。が、人がそうする(動く)からには、そうする(動く)だけの理由が、必ずありますもんね。その様な事例が拙僧の周囲には、ちらほら、とあるかな。参考になれば、何かの参考にしてちょうだい」と。


結婚といえば先日、檀家の若者から「住職さん、俺、今の彼女と絶対に結婚したいんだ。だけど、なかなか返事がもらえないんだ。何でだろう。俺に何か問題があるのかな」と拙僧に泣き言を。この檀家の若者との付き合いは、結構に長いので『これが要因かな』と予想出来るものを拙僧、この若者に進言を。「女性側の性格にもよるが、じゃ、1例だよ。知人の女性がこんな事を言ってたよ。『40年程前ですが、夜の11時頃、近道の山越えをして家に送ってもらっていた時、車が突然故障して動かなくなったんですよね。すると、当時付き合っていた今の主人が、シートを倒して私に《ジタバタしたってしょうがない。朝になって明るくなったら、誰か通るだろ。もし通らなかったらその時は、歩いて車屋を見つけに行こう。寝よ、寝よ》と、全く焦る様子もなく、騒ぐ事もなく、スヤスヤと。その時、この人と結婚しよう、と決めたんですよね』と言われてたよ」と、この檀家の若者に。


続けて拙僧「この逆が、その昔に流行った『成田離婚』というやつかな。『外国旅行(新婚)中に、頼りなさを露骨に見せられた』が理由で、帰国直後の成田で女性(新妻)から三行半(みくだりはん、意味はググって)を。人は『追い込まれた時の行動、腹を立てた時の行動、誰も見てない時の行動』で、その人の本性が見えてくると。女性は本能的(動物的感)に、そこんとこを見る力が備わってるのかもよ。それ(人間性)を見て、今の今まで好きだったのが、いきなり反転して拒否反応に。残念ながら、拙僧の狭い範疇の中でも、よく聞く話かな。特に『決断出来ない男性』は、幻滅の対象になるケースが多い様な気がするよね。さて、こんな話でいいかい」と紹介すると、この檀家の若者が、暫く無言に。


これは余談ですが、檀家の100歳(当時)の婆様が以前、こんな事を言っておりました。「わしら戦時中の女性は、戦争で、金やら、銀やら、皆死んで、残り物の中から、掘り出し物を選ばにゃならんかった。選ぶのも、女の器量の1つじゃった。女性が結婚相手を選ぶは、競馬で馬券を買うに同じったい。勝ち馬を見定めて、自分の全人生をその1点に賭けるんじゃ。結婚は、人生で最大のギャンブルじゃよ、若(拙僧の事)」と。まあ、男性側からも同じ事は言えるでしょうが、面白い婆様でしたね。そうです「でしたね」とは、言いたい放題言って数年前に檀家の婆様、向こうに逝ってしまいました。


【付録】

拙僧はこれまでに、約10年間でSNSに3000話の長短法話、また、法話の本を3冊、世に出させて頂きました。そのご縁がきっかけとなり、テレビ(約半年、週1回)、ラジオ、新聞、雑誌などや、教育委員会、学校、幼稚園、病院、老人ホーム、デイサービス、町内会老人の集い、倫理法人会、他宗寺院、葬儀斎場、社員研修などへの講演(北九州在住の拙僧が、遠方では九州南部、関西、関東、北陸、東北まで。尚、檀家は千葉県にも)にも呼んで頂き、方々で法話交流を。あらゆる話とまでは言えませんが、様々なジャンルである程度(仏教仏事系の他にも、癒し系、漫談系、人生系、目から鱗系、子育て系など)の話が出来ると思いますので、何かのお役に立ちそうでしたら、時間調整の許す限り、集いの大小問わず(参加者数人でも)足を運ばせて頂きますので、お気軽に、facebook、X、Instagram のメール(コメント欄)で、お声を掛けてくださいませ。勿論、この様なお話でいいなら、でございますが。拙僧も今年で62歳です。父親の他界年齢を基準にすれば、あと僅かに10年。これより先の残された時間は、1人でも多くの人のお役に立てれば、との思いです。『今、自分に出来る事を、今やる』ですね。


下記で拙僧の過去の法話を読む事が出来ます。興味がございましたら、是非。


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【追伸】尚「法話が長い」と不快感を示されておられる方々には、大変心苦しく申し訳ないので、拙僧の法話が目に入らない様に『ブロック』をさせてもらっております。楽しみにされている方々もおられますので、ご理解頂きまして、それでどうか、ご容赦くださいませ。


次回の法話は、12月1日になります。






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