1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

他宗住職さんが「住職のお寺は、得度出家(僧侶)は、どのくらいさせてますか」と。「殆ど、ないですね」「ほう、何故ですか」「世間を騒がせよるだけです。特に『僧侶になりたい』と言ってくる者は、要注意」と。

2021-07-21 15:28:50 | 法話
他宗住職さんが「住職の寺に『得度させてくれ』と、来るか」と。「いいえ、来られたんですか」「来た。『坊主になるから、給料くれ』と。『人を雇うだけの余裕はこの寺にはない。が、得度は最低3ヶ月は要するぞ』と言うと『えっ、数日で僧侶になれんのか』と不服顔で下山を。簡単に思えるのかな、この仕事」と。

【追伸】更に、この他宗住職さんが「この若い男、不服顔で下山する時、捨て台詞の様に『僧侶になったら、坊主宅急便に登録して、稼げると思ったのに』と。唖然として、掛ける言葉もなかった」と。「坊主宅急便が世に出てきた時、偽坊主が必ず出てくる、と予想していましたが、そんなに時間を空けずに、やはり、出てきましたよね。昨今は、何でも簡単に事を済ませる風潮が。簡単だから、当然、簡単に真似されて、簡単に偽物が出てきて、簡単に騙される。使い捨て時代の弊害だよな。全ての職業がその傾向だもんな。各職業、ほんとに本物がいなくなってきたな」と。





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