1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 やっと、講演の依頼が来るようになりました。講演は楽しい。毎度言いますが、SNSだと確実に炎上するだろう話が、バンバン話せます。

2023-10-12 17:32:48 | 法話

【 この法話は、昨年の6月中旬頃に投稿させて頂いたものです。昨日、オンデマンドで撮影された拙僧の法話の中で、この内容のほんの1部(プロとは)を少しだけですが、話をさせて頂きました。福岡県、佐賀県内の病院、看護師協会、老人ホーム、などに映像(法話時間3時間)が流されるそうです。投稿写真は、撮影をされたわが寺の本堂です 】



檀家参りに伺うと、戦争体験爺様が「近隣の数ヵ国は相変わらず、日本に対して言いたい放題だな。どうにかならんのか、住職。その数ヵ国は『何を仕掛けても、何を言っても、日本は怒らん』と思っとる。政治家は『遺憾攻撃』ばかりで当てにならんから、国民が嘘でもいいから本気で怒る姿勢を見せた方がいい様な気がするんだがな、子や孫(先の国民)達の為にも」と。


対し、拙僧「日本は嘗て、アメリカ、イギリス、フランスの大国を相手に、四つに組んで世界大戦を。ドイツが降伏した後も、日本は、ね。天皇陛下が幕を引かなかったら、本土決戦の覚悟まで。知能は高いし、勤勉だし、真面目だし『こんな国民を本気で怒らせたら』とその数国も一目置いていると思うよ」「そうだよな。日本人には、知識、知恵、勤勉、真面目、という基礎が。こんな基礎(底力)を持った人間が怒ったら、怖いよな」と。対し、拙僧「話は少しずれるけど、ボクシングは昔、不良の力試し。チャンピオンになっていったは、元不良の人達が主流。が、井上尚弥さんの出現で、それが一変したよね。幼い頃からしっかりボクシングの基礎を身に付けた人に、不良(ただの喧嘩屋)が太刀打ち出来なくなった。この井上尚弥さんのお陰でボクシングも、野球、サッカーと同じく、ただの殴り合いではなく、スポーツとして子供達の夢になったよね。日本も底力(国力)を本気で付ける方向に、舵を切って行った方がいい様な気がするけどね」と爺様に。


ボクシングといえば、こんな話も。拙僧の知人で武道有段者が「元世界ヘビー級チャンピオンのタイソンさんが飛行機の中で、後部座席から酔っ払ってしつこく嫌がらせをしてくる男性を、何度も殴り付ける映像が世界に流れた。住職はこれ、どう思いますか」と。「その映像、拙僧も見たよ」と。続けて、その知人有段者が「その映像を見た庶民達が『本気で元プロが殴るとは』と当時、批判殺到。いやいや、タイソンが本気で殴るわけないでしょ。ヘビー級ボクサーを1発で沈める人だよ。手加減しなきゃ、相手は死んでるよ。いつも思うんだが、どこまで我慢すりゃいいんだ、我々プロの格闘家は。タイソンが切れるまで嫌がらせするなんて、その男性だが、本気で殴ってこないを見込んでたのかな。もしかしたら、保険金を目当てにしてたのかな」と。


対し、拙僧、この知人武道有段者に「同じ様な話ですが、こんなのもあるよ。格闘家の魔裟斗さんが、街でチンピラにボコボコに。魔裟斗さんは両手を後ろに組んで、じっと我慢をしていたと。相手が手を出せないとわかってて、卑劣極まりない行為だよね。拙僧が中学時代、空手有段の友人は、街で喧嘩を売られたら一目散に逃げていた。訳を聞くと「怪我をさせたら、まずいだろ」と、逃げ切った後で笑顔を。その空手有段の友人に同じ中学校内で、喧嘩を売ってくる様な不良はいなかったよね。怒らせたら強いを知ってるから。人と人の間の喧嘩であれ、国と国の間の喧嘩であれ、本当に喧嘩を避けたいと思うなら、抑止力(実力)を付ける以外には」「だよな。いじめっ子がわかりやすい例だ。弱い相手、手を出してこない相手とわかっているから、いじめっ子は、やりたい放題だ。今、日本が置かれている立場と同じだな」と。


因みに、某番組で、那須川天心さん、朝倉未来さん、朝倉海さん、が対談を。そこで天心さんが「路上ファイト(喧嘩)は、1回もやった事がない」と。井上尚弥さんと同じく、他の格闘技も本格的(基礎から叩き上げる)なスポーツの時代に入ってきたみたいですね。これが完全に根付くにはまだ、時間が掛かるでしょうが。嘗て、中村勘三郎さんが「型をしっかり身に付けている人がやってこその『型破り』にて。型が身に付いてない人がやれば『形なし』だよ」と言われておりました。人間が持つ知識、知恵、経験もそれ。身に付ければ付ける程、思考も深まり、視野も広がる。井上尚弥さんは、ボクシングでそれを世界に示してくれたかな。国家から学ぶ事もあるが、1個人から学ぶ事も大いにあるよね。


【余談】

昨日お世話になりましたオンデマンド撮影法話の主催は、福岡県民主医療機関連合会(福岡◦佐賀民医連)と公益財団法人健和会でしたが、系列の看護師さん達が数人ほどお寺へ。コロナ前、北九州看護師協会には、何度か講演に呼んでもらいました。その時、親の遺体を引き取りに来ない子供がいると、看護師さん達から聞き、衝撃を受けましたが、この度、また尋ねてみると、やはり、親の遺体を病院に捨て置きする子供が、今もいるとの事。子供がそうするには、そうするだけの理由が。が、遺体は自分の足で歩いて火葬場には行けない。子供が動かにゃ、誰か(第三者)に迷惑を掛ける事に。親子喧嘩にその第三者は、何の関係もありまへんがな。嘗て、ある男の子(14歳)が「人間、死んだら、ゴミ捨てか」と吐き捨てた言葉が、忘れられませんね。嘗て、ある男の子(14歳)が「人間、死んだら、ゴミ捨てか」と吐き捨てた言葉が、忘れられませんね。


次回の投稿法話は、10月15日になります。






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