1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【2220話目】移転定住先で新たな菩提寺を探すなら、その土地の仏壇屋さんに「人格者の住職が座る寺院を教えて下さい」と頼むが間違いない。仏壇屋さんは、寺院との付き合いが深いからね。

2021-07-19 09:10:26 | 法話

家庭事情で東北某県に移転定住の檀家が先日、父親の葬儀をわが寺で。「住職、父に立派な戒名、有難うございました。今度は東北で夫が死んだら、新菩提寺の住職に戒名を。納得いかない戒名だったら」と。「大丈夫。納得いくよ。心配なら予め新住職にご主人の経歴、人間性を。頭の隅に入れといてくれると思うよ」と。

【追伸】
その檀家奥様に「まず、わが寺みたいに戒名料を取らないというお寺は多くないから、そこに対して不満はあかん。お寺も経営は大変。昔は『院号、居士、大姉』の戒名は、度々寄付をしてくれたとか、毎日境内の掃除をしてくれたとか、お寺に貢献した人しか、与えられんかった。昭和に入り、成金があちこちに。が、自分の事では儲けようとするが、他者への貢献は皆無。そんな人には、字数少ない戒名が。戒名を見れば、字数と使用漢字で自分の為だけに動いた人間か、社会に貢献した人間か、一発で判断が。そこで子供達が『親は社会的知名度が。お金を払うから親に『院号、居士』をつけて下さい』で、戒名料が世に出てくる様に。本来は、お寺が仕掛けた事では。庶民の体裁から起こってきた事。それを住職連中が便乗して、高額戒名料を取る様に。需要と供給がおかしな事になった、わかりやすい事例かな。ご主人に良い戒名が欲しかったら、新しい菩提寺で、しっかり奉仕して、檀家さん達(他者)、先祖さん達が喜ぶ様な貢献を」と。





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