1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 病院で亡くなった親の遺体を「いらん」と言って、引き取り拒否する子供がいるという現実を、どう受け止める。

2024-02-08 19:17:52 | 法話

【2月10日投稿分】


拙僧の法話読者の某社長さんが「住職(拙僧)は、約10年間でSNS に法話を3000話以上も投稿されてるが、どうしてそんなに頑張れるのですか」と。「偶にそれを聞かれる事があるのですが、これしか世の中に貢献が出来ないから、ですかね。寺内での坊主の仕事は、葬式、年忌法要、相談相手、喧嘩(親子、夫婦、兄弟など)の仲裁、檀家内の余命宣告受者(病人全般)との関わり、赤子の名付け、朝晩の境内掃除、など様々ありますが、寺内以外の外の仕事では、やはり講演会(他宗寺院、学校、幼稚園、保育園、会社関係、医療関係、老人ホーム、商工会議所などの自治体、諸々)ですかね。大勢の人と直に向き合う事が出来るから、非常に楽しいですよね。SNS で書けば、必ず炎上するだろう話も『旅の恥は、かき捨て』で、遠慮気兼ねなく好き放題、無茶苦茶に話せますもんね、録音も映像もされてないから、ですね。炎上必至だろう話の方が教訓も多いし、間違いなく面白い。その大小はあっても、人間に完璧な品行方正者なんて、いないですもんね。誰しも、叩きゃ必ず埃が出ます。自分の日常生活に当てはまる話だから、どこか身に覚えのある話だから、皆々、興味津々で笑いながら、文句も言わずに聞いてくれております」と。


続けて拙僧「本当はSNS の中でも、こうした炎上必至話を書きたいのですが、何せ、自分に都合が良いか、悪いかの判断で、一定数の人達が大騒ぎし出すでしょ。自分の心の中で処理出来るものを、処理せず、言いたい放題に陰口(誹謗中傷)を。これって非常に、勿体無いと思うんですよね。世の中には、教訓入りの炎上必至話を持っている人が、恐らく山ほどおられるのではないかと。『皆(読み手)が黙って読んでくれさえすれば、解釈は各々が心の中でやってくれさえすれば、その面白い話のご縁に出会えるのに』と常々残念に思っております。よって拙僧は、その様な炎上必至話は、お寺の法要か、葬式後の会葬者に向けての法話か、あるいは講演会などで、思う存分披露させてもらっております」と。


対し、この読者の某社長さんが「ところで住職は、講演会はどこにでも行かれるのですか」と。「飛行機を使わずに行ける所なら、高い所は超苦手ですので。日程さえ合えば、どこにでも伺いますよ。こんな法話(SNS 内の法話、3冊の出版法話本)でよろしければ、ですが。コロナの影響で講演の依頼が約3年、途切れておりましたが、有難い事に昨年は3度も依頼を頂けました。昨年の10月12日の講演の主催者は、福岡県民主医療機関連合会(福岡、佐賀民医連)さんと、公益財団法人健和会さんからの共同依頼でしたが、オンデマンド撮影による形式で、系列の看護師さんと、カメラマンさん達が10人ほど、わがお寺へわざわざ足を運ばれ、拙僧を囲んで行われた法話の映像が今年(令和6年)の2月、福岡県内、佐賀県内の全ての病院、看護師協会、老人ホーム、などに(法話時間3時間)流されるとの事です。カメラマンさんが『住職(拙僧)が話した3時間を、どこも切らずに流した方が絶対に面白い』と言われましたが『それは、やめて。編集して下さいよ』と頼みましたら、後日『SNS だと炎上しそうな話だけ、1時間ほどカットしました』と連絡が」と。


続けて拙僧「今、最も望んでいるのは、住職不在のお寺の檀家さん達から呼んで頂けたらな、という事ですかね。日本には寺院が現在、約77000ヶ寺ありますが、その内の20000ヶ寺以上が、既に廃寺(住職不在間)状態に。将来は、50000ヶ寺以上が廃寺になるとの事。先祖があってこの身があるを考えた時、何万年も昔から1つの命をバトンタッチの様に繋いできてくれた先祖への感謝は、忘れちゃならん事ですもんね。その理(ことわり)を説いて回りたいですね。親の遺体を『いらん』と言って、病院に受け取りに行かなかったり。病院から火葬場に直行し、遺骨を置き捨ててきたり。住所が記されている埋葬許可証をご丁寧に抜いて、生ゴミ置き場に捨てたり。散骨とは名ばかり、皆が遊泳する海水浴場に遺骨をばら撒いたりと。以前にも書きましたが、ある中学生男子が『住職、人間って、死んだらゴミ捨てか』なる言葉を。その様な状況下で、子供達はどこで、命の尊さを勉強するんですかね。こうなってきた理由は『寺院の衰退が1番の問題』とまでは言いませんが、理由の1つとなっているは、間違いない事だと思います。その結果、現在日本は上記の様な状態に。『そうすれば、そうなる。そうなってきているのに、まだ、そうするか』です。『微力ながらでも、命の尊さを話せていけたらな』が、拙僧の残った時間(寿命)の使い方、とそう思っております」と、この読者社長さんに。


命といえば、余談ですが、母と子の喧嘩で偶に「誰も産んでくれとは、頼んでないだろ」と子供が母親に。以前、北野武さんがエピソードトークで、上記と同じ言葉を受け取った、たけしさんの母親が「この子を産んでくれ、と頼まれて産むなら、お前みたいな馬鹿は産まない。そんなにこの世におるが嫌なら、自殺する、っていう選択肢もお前にはあるぞ』と言い放ったと。当時の北野家の家庭環境、その時の喧嘩になった状況もあるので、この会話を『自分の経験、自分の価値観、自分の主観』に当てはめて、自分勝手な是非の判断や文句を言うのだけは、やめときましょうね。この母上と北野武さんの会話から、何かを読み取って、味わって頂けたらと、そう思って投稿しただけですから。大半の読者の方々には、この注意書きは必要ありませんが。


最後に、親の葬式の時、拙僧が必ず披露する言葉が、下記の2つです。

               母死んで、拝む両手があるならば、生きてるうちに、肩1つ揉め

               思いしられよ、己が身の、誕生の日は、母苦難の日

これにおいても、何かを読み取って、味わってみてください。解釈はお任せ致します。


下記で過去の法話を読む事が出来ます。


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                   拙僧が持つグループ「出会うは運命、出会ってからは努力、最後は感謝」

金剛寺インスタグラム:https://www.instagram.com/tentokuzan_kongouji/?


【追伸】尚「法話が長い」と不快感を示されておられる方々には、大変心苦しく申し訳ないので、拙僧の法話が目に入らない様に『ブロック』をさせてもらっております。楽しみにされている方々もおられますので、ご理解頂きまして、それでどうか、ご容赦くださいませ。


次回の投稿法話は、2月15日になります。






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