檀家若者が「会社が私に講師をやれ、と。何か注意すべき点はありませんか」と。「講師は前勉強してるから知識が。が、聞き手はそうでは。全体に質問をぶつけるはいいが、個人に『貴方、どうですか』は、あかんかな。質問が来るに恐怖感を抱いて、目も耳も心も背ける様になる。質問したら即、自分の見解を述べな」と。
【追伸】
この若者が「住職がされている法話も聞き手に質問は、あかんのですか」と。「あかん。予習して臨む学校の勉強とは違うんだから。特に拙僧らの精神分野は、それぞれ人が持っている答えは違う。生い立ち、現在の環境、体調と、置かれた立場が各々違う。個人においても、時が流れるにつれ、知識、知恵、経験が増すにつれ、答えは変わってくる。『これ、正解』はないのに、質問して、出てきた意見に駄目出しして、個人の見解を押し付けるは、絶対にやったらあかん。子育てもこれに同じかな。この国は今『イノベーション、イノベーション(新発想)』と声高に吠える割には、人の意見を押さえ付け、自分の意見を押し付けてくる傾向が強いよね。SNSが普及してから特に、それが酷くなった様な気がする。講師として気を付けるは、その点かな」と。
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