1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【2219話目】昔々の高僧が「悪に強い者は、善にも強い。中途半端が1番悪い」と。とことん悪い事をしてきた人間が、心を切り替えたら、今度は、とことん善い事をする。一生懸命な人間は、常に一生懸命、と。

2021-07-17 09:19:08 | 法話

檀家息子が極道世界から足を洗い、土木会社を設立。ある時から目から虎が消えた。この言葉を掛けた時、本人、大変喜んで「そういえば最近、現場で作業してると通りすがりのお年寄りや子供達から声を掛けられる事が多くなってきました」と。月に2回は父親を連れて、心配を掛け続けた母親の眠る納骨堂へお礼参りに。

【追伸】
ある日、金剛寺の本堂内にある額(投稿写真)にずっと目をやる息子さんが。「ご住職、これは何という意味ですか」と。「その読み方は、時計回りで『吾(われ)唯(ただ)足(たる)を知(しる)』と読むんだよ。簡単に言えば、不足を言うな、欲を持つな、足るを知って感謝を、という意味だよ」と。「住職、これ、会社を設立する時、事務所に飾りたい。作ってもらう事って、可能ですか」「うちの宮大工棟梁(当時88歳、現在95歳)に、頼んであげようかね」と。この息子さん、起業して7年。福岡だけでなく、他府県まで手を伸ばして、自ら泥だらけになって、若い者と現場で。





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