1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に。2394話目】 わが寺の納骨堂契約証には「金剛寺の納骨堂は要らない物を捨てる場所に非ず。姥捨山状態にすれば遺骨は返却する」の文言が。

2022-06-14 10:52:26 | 法話
檀家ではない75歳男性は50年以上、先代(亡父)との縁から、毎月1日にわが寺へ参拝。先日「相談したい事が」と。聞くと「2ヶ月程で体重が6キロ落ちたので病院に。腫瘍マーカーが異常値により、大病院へ。結果、ステージ4の膵臓癌と。自覚症状全くないのに。これから治療になるが、実は、納骨堂契約に」と。

【追伸】
この男性に「お墓は建てないのですか」と尋ねると「長男が本家の隣に建てろと。が、400万も費用が。これから癌治療でどれ程の出費になるか、と思ったら。それよりも何よりも、この病気発覚以前から、こちらのお寺の納骨堂って心に。駄目ですか」と。「息子さん2人には、その事は」「まだ、言ってません」「お寺に連れて来てください。その先、息子さん達が『親父が勝手に。私達はこのお寺を菩提寺にするつもりはなかったのに』では、困りますので」「そんな事は言わないと思います」「それでも、連れて来てください。親の他界後は、この子達が先祖を守る事になるので。それと、わが寺の納骨堂は、要らん物を捨てる場所ではない。何年も足を運ばず、姥捨山状態にしたら、遺骨を突き返す旨の話をしておかにゃなりませんので。それにもう1つ。あなたのお兄さんが『本家の横にお墓を』と。何か意味があっての事じゃないですか」「はい。兄貴の1人息子が新興宗教に陶酔して、今後が心配みたいで。私の2人の息子はしっかりしていますので、兄貴は密かに私の息子達に期待をしている様で」「それなら尚の事、お兄さんと相談を。わが寺の納骨堂契約の話は、その後の話ですね」と。後日、この男性のお兄さんが「お墓を建てる費用400万円、全額出すから、本家の隣に来てくれ」と。








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