昨夜遅いテレビ番組でしたが、「芸術劇場 文楽吉田玉男一周忌追善狂言
曽根崎心中」を見ました。
5,6年前から大阪文楽劇場へは1年に1~4回ほど出かけていて、出し物
「曽根崎心中」も見ていますが改めて見ました。わたしが見たのは、人間国宝
吉田玉男さんの徳兵衛と吉田蓑介さんのお初でした。
昨日の追善公演は吉田玉男さんの弟子、吉田玉女さんと桐竹勘十郎さん
によって演じられました。
公演前に天神様へのお参り
「曽根崎心中」は近松門左衛門の代表的な世話物の一つで、心中物としては
「冥土の飛脚」や「心中宵庚申」などと並ぶ名作です。
二人だけの天神の森での心中場面、
そこは火の玉も飛び交う、地上と天上の分かれ道である。
「この世の名残、夜も名残。死にに往く身をたとふればあだしが原の道の霜。
ひと 足づつに消えてゆく夢の夢こそ哀れなれ」
短いながらも二人が背負った人生を、立ち切りながら、お初徳兵衛は死に
場所を捜して森の奥へ奥へと進んで行く。
悲しみをじっくりとうたい込む浄瑠璃に操られながら、二人は生のすべてを
かけて舞う。
文楽は浄瑠璃の語る言葉が悲哀を込め人形のかもし出す所作が舞うが
ごときで、魅了させられます。
テレビは全体像ではないですが、舞台では見られないアップでの様子が
はっきり見ることが出来ました。茶の間で見ることが出来るのですから
ありがたいものです。
散歩道の梅畑 きれいな枝垂れ梅
まだ蕾も多く これからのようです。(個人の家の畑です)
梅の木の下 黄水仙