夕映えに

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映画「明日への遺言」  武士道を貫いた藤田まことの演技に感動 

2008-03-15 18:12:21 | Weblog

  大岡昇平原作の「ながい旅」を元に監督の小泉尭史氏が15年間温めてきた
  映画「明日への遺言」を友だちNさんと観に行きました。
 
    ストーリーの概略(インターネット上)

  太平洋戦争末期、無差別爆撃を実行した米軍機の搭乗員を処刑した責任を
  問われ、B級戦犯として戦争裁判にかけられた岡田資(たすく)中将(藤田まこと)。

    傍聴席から妻・温子(富司純子)や家族が見守る中、彼はひとり“法戦”に
  挑んだ。

    部下を守るため全責任を負った岡田中将の潔い姿は、次第に法廷内にいる
  全ての人の心を動かしていく。そして、判決が下る――。

    戦勝国アメリカとの法廷戦争に、最後まで誇り高く立ち向かった岡田資中将と
  家族の絆を描いた真実の物語。

  舞台の殆どが軍事裁判の法廷、部下の罪を一身に受け、
    「全責任は司令官の自分にあり。」として・・・法廷に立つ。

       
    また裁判官の  (温情を考慮しての)
   「無差別爆撃に対する報復か?」との2度の問いにも、敢然と
    「処罰です。」と答える。   ・・・無差別爆撃を許せなかった・・・
       ( 報復としたほうが罪は軽くなる)  アメリカに於いても一般国民への
                           爆撃は禁じられ軍法違反とされる。
         裁判を見守る家族たち
       
    そしてまた
    「罪はすべて命令した司令官にあるならば、日本への長崎、広島への
  原子爆弾
 はアメリカにも」との問いかけには、時の大統領の写真を見上げ
  たけれど、語らず黙するのみ。、

  最後自ら「法戦 」とした裁判、絞首刑を一身に受けて、13階段へと・・・
  スガモ・プリズンの鉄扉は閉められた。 

  見終わっても涙が止まりませんでした。
  日本人としての「誇り 」と「愛」・何かを語りうるすばらしい映画でした。
  岡田中将を演じた藤田まことさんの静かな中にも信念を持った演技も 感動を
 与えてくれました。・・・(この役を演じるにあたり、随分と心の葛藤があったと
 のこと でした。)
    最後に森山良子さんの「ねがい」の音楽が静かに流れました。

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