今日のシネマ
一人で劇場へ。
観たいっ!!というよりは、今までのジブリ、ずっと観てきたし やっぱり今回も観ないとな、ってノリです。
連日の過剰なまでの宣伝で、否応なく内容はわかっているんですが
零戦を設計した実在の人物が主人公・・・というのが興味深かったし、
「自分が作った映画を観て泣いたのは初めてです」 と言いながら涙を拭う監督の姿が気になって。
いや~良かった!泣けた~・・・と お薦めの感想をいっぱい書きたいのですが
残念ながら 私の琴線に触れる、というところまではいきませんでした。
「零戦を設計した実在の人物が主人公・・・というのが興味深かった・・」
・・・と書いておきながら申し訳ないのですが
私、飛行機にそれほど思い入れがない・・それに加えて大の機械オンチなもので
前半は寝そうになった場面が何度か・・・
それに、物議を醸している 主人公の声・・
監督はえらくかっているみたいですが やはり私には×でした。
他の方の声でなら是非もう一度観てみたい。
それより何より、一番ひっかかったのは
結核の菜穂子に対する二郎の振る舞い・・でしょうか。
菜穂子はこのままでは死んじゃうわけでしょ?
二郎にとって飛行機がどれだけ大事なのかはわかる。(いや、正直いうとあんまりわからない)
飛行機捨てて菜穂子に献身的に尽くしたんじゃこの話は成り立たない。
でも、もっと葛藤があっていいんじゃないでしょうかね。
もっともっと飛行機と菜穂子の間でもがく二郎の苦しみを(一番苦しいのは菜穂子)表現してくれていたら・・・
この部分が薄かったために 最後に零戦の残骸を前に
自分は戦争の為に飛行機を作ったんじゃない。
ただ、美しい飛行機を作りたかっただけ・・・
みたいに立ちつくす二郎を見ても 素直に寄り添えない自分がいました。
でもきっと、菜穂子は 「私はとっても幸せだったからそれでいいの」 って思っていたんだろうなぁ。
なんかこんなレビューだと これから観ようと思ってる人のテンション下がっちゃいますよね。
ごめんなさいね。
絵は本当に綺麗だし、二人の結婚式のシーンはウルウルしちゃいました。
それとビックリするのは この映画の効果音、全て人の声で作ってあります。全てですよ!
その辺のこだわりはすごいなぁ。
っというように、素晴らしいところも沢山あります。
絶賛してる人もいっぱいいますから 是非、自分の目で確かめてみてください。
感想は人それぞれですし。
私の中のキング・オブ・ジブリは やっぱりトトロなんですよね。
あれを越えるジブリ(私にとっての)は・・・もう無理なのかな。
あ、最後に・・・これは小さい子どもには向かないと思います。 絶対に飽きちゃうと思う。
と、観ながらそう思ってました、私。
そしたらね、上映終わってゾロゾロ劇場を出るお客さんの中に幼稚園くらいの男の子がいた。
そして、彼は言った。
「ママ、面白かったね~!!」
・・・ 恐れ入りました・・・