今日のシネマ
2013年 アメリカ
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今年最後の映画レビューです。
なんとか間に合って良かった・・・
これは比較的最近観たので覚えています。(笑)
劇場で観たかったのに近場の映画館で上映されなくて涙を飲んだ作品。
すごく良かったです。
ディズニーが好きな人なら絶対観るべき映画だと思います。
名作「メリー・ポピンズ」の作者、パメラ・トラバース(エマ・トンプソン)に
ウォルト(トム・ハンクス)が20年間、映画化を希望していました。
やっとその気になりかけたのはいいけれど、
このパメラが一筋縄ではいかない人で、こちらの要望にことごとくダメ出しをします。
ミュージカルなんて大嫌い。
アニメなんてとんでもない。(メリー・ポピンズのペンギンが躍る場面はアニメーションになっています)
赤い色は絶対に使わないで。
あの俳優は気に入らないから他の人に替えて。
この役名は好きじゃない。
エトセトラ、エトセトラ・・・
でもね、パメラがこんな風になったのは子どもの頃の経験が影響してるからで
それを並行してちゃんと説明してくれているので納得できました。
実際にこんな人が居たらうんざりしてそばにも寄りたくないけど
私はパメラのことを全然嫌いじゃなくて見守りたくなったの。
それはきっと、ウォルトや周りのスタッフがそうだったように
彼女の心根に宿っている優しさを信じていたからだと思います。
そしてウォルト達が、世界中の子どもたちのためにいいものを作りたい、
という情熱の大きさもそれに加わって最後までワクワクしちゃいました。
邦題は 『ウォルト・ディズニーの約束』 となってますが
主役は間違いなく、パメラです。
そして原題に書いてあるミスターバンクス、というのは
原作に出てくるバンク氏、実はパメラのお父さんのことだったのですね。
パメラ役のエマ・トンプソンがとても良かったし
ウォルトの役をトム・ハンクスがやったのが嬉しかった。
そしてもう一人、彼女のドライバーである、ラルフ役のポール・ジアマッティもいい味出してましたよ。
エンドロールに録音された本物のパメラのやり取りが流れるのを聞いて
なんだかフッと暖かい笑みがこぼれました。
観終わった後、絶対にもう一度『メリー・ポピンズ』を観直してみたくなるはず。
一年の締めくくりがこの映画で良かったなぁ。