今日のシネマ
2020年 アメリカ
ニューヨーク地下鉄の廃トンネルで暮らす母娘の地上への逃亡を描いた人間ドラマ
実在した地下コミュニティへの潜入記「モグラびと ニューヨーク地下生活者たち」を原案に、
テレビドラマ「モダン・ラブ」の一編を手がけたセリーヌ・ヘルド&ローガン・ジョージが長編初監督を務めた。
ニッキーと5歳の娘リトルは、ニューヨーク地下鉄の下に広がる廃トンネルで、
貧しくも仲むつまじく暮らしていた。
そんなある日、廃トンネルで不法居住者の摘発が行われ、母娘は地上への逃亡を余儀なくされる。
生まれて初めて外の世界に出たリトルを連れて街をさまようニッキーだったが……。
(映画comより)
前に ブロ友の くぁんみぃ♡さんが 紹介されていたのですが
やっとDVDが届いて観ることができました
鑑賞中、ずっと苦しかった・・・
ストーリー自体は実話ではないものの、
ノンフィクションの原作が元にあるってことなのですよね
社会的には、売春で生活費を稼ぎ 麻薬依存症のニッキーはどうしようもない母親だけど
5歳のリトルにとっては、自分に惜しみない愛情を注いでくれる絶対的存在のママ
地下で暮らす生活は なんだかそれなりに平和に見えたりもして・・
しかし、行政が動き出したことによって彼らの生活は危うくなります
地下から初めて地上に出たリトルの衝撃は ちょっと『ルーム』を思い出しました
地下鉄のホームで、離ればなれになってしまった二人・・・
福祉の手に渡る前になんとしてもリトルを捜し出さねばと焦るニッキー
彼女の混乱は、葛藤・・焦燥・・やがては覚悟へと変わり
最後に彼女が出した答えに涙が止まりませんでした
「背中に翼が生えたら地上に出る」とママに聞かされていたリトル
彼女の未来に必ず希望はある、と願わずにはいられません
大きな翼で羽ばたいてほしい・・・
母親役をセリーヌ・ヘルド監督 自らが演じています
そして、なんといっても
リトル役の ザイラ・ファーマーちゃんが最高でした
明るくて楽しい内容ではないけれど
母娘の得難い愛を描いたすごくいい映画でした
くぁんみぃ♡さん、ありがとうございました
2023-28