◆ウィスキー◆

　　今日のシネマ　

2004年　ウルグアイ・アルゼンチン・ドイツ・スペイン合作

 

ウルグアイのとある町。

父親から譲り受けた寂れた靴下工場を細々と経営する初老の男ハコボ。

彼の工場には控えめで忠実な中年女性マルタも助手として働いている。

長年一緒に仕事をしている２人だったが、

必要最低限の会話以外とくに言葉を交わすことはなかった。

そんなある日一年前に亡くなった母親の墓石の建立式のため

疎遠となっていたハコボの弟エルマンが訪れてくることに。

そこでハコボは不意に、弟が滞在する間だけ夫婦のフリをして欲しいとマルタに頼み込む。

彼女は仕方なくそれに同意し、２人は早速準備に取り掛かるのだったが…。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（映画comより）

 

 

ウルグアイの映画なんて初めて観るような気がします

監督は、本作が長編2作目となる フアン・パブロ・レベージャ と パブロ・ストール　

というコンビだそうです（絶対覚えられない・・）

雰囲気が、カウリスマキ監督っぽくて驚きましたが

なるほど～～　”南米の アキ・カウリスマキ”　と呼ばれているそうです

二人とも？どっち？　わかりませんけど・・

 

ストーリーは ↑ 青字のイントロダクション通り

淡々としすぎていて　ほんとカウリスマキ感で溢れてますが

私、キライじゃないんですよね、こういう雰囲気

で、最初は 同類項に思われた ハコボとマルタが

ハコボの弟 エルマンの登場によって変化していくんです

いや、目に見えて変化するのは　マルタ　のみ　かな

その辺がねぇ　すごく面白かったです

マルタは本当はその変化をハコボに気付いてほしかったと思うんだけど・・

 

日々のルーティンが 一人の身内の登場によって崩される

これがハリウッド映画だったらラストは絶対違う方向に行くんだろうな

 

タイトルの「ウィスキー」ですが、

最初、お酒の話か～　と思ったら そうじゃなくて、

写真を撮るときのかけ声「はいチーズ！」

の、”チーズ” の部分が　”ウィスキー”　なのです

確かに、チーズだと最後は「う」の口になるけれど

ウィスキーだと　ずっと「い～～」って笑った顔になりますねぇ

今度、それで撮ってみようか　笑

 

カリウスマキ監督 がお好きな人、絶対観て損はないと思いますよ
（・・ってなんかカリウスマキ監督の名前連呼して彼の宣伝になってないか？）

 

 

 

 

 

 

2023-9