数日前、NHKの【ストーリーズ】ノーナレ「校長は反逆児」という番組を見ました。
(ノーナレというのはナレーションが無い、という意味)
いろんな意味でとても衝撃を受けました。
東京、世田谷区の桜ケ丘中学校を取り上げた番組です。
(昨年秋にもEテレでこの学校を取り上げた番組があったようです)
校長の西郷孝彦さんにスポットを当てているのですが、この中学校、
校則なし、制服なし、授業も出たくなければ出なくてよし・・・・
全ての事が自由なんです。
中学校、しかも公立ということで、正直 私はおったまげました。
授業中なのに廊下で別のことをやる子、スマホを見てる子、
校長室で校長先生と談笑する子、はたまた
ピアスをしてたり髪も染めてたり・・・
一見すると、学校崩壊? と思っちゃいますが
生徒たちは実に生き生きとしていて
チャイムも鳴らないのに「あ、次は理科だから教室に行かなくちゃ」
と、ちゃんと自己管理ができていたりする・・・
西郷先生は10年かけてこの学校を作り変えたそうです。
「好きにしていいよ」から子どもたちの自主性を育てる・・・
生半可な気持ちじゃできません。
教育委員会や他の先生方や保護者などなど・・
この10年という月日の中でいったいどんな葛藤があったのか・・
心の底からすごい方だと思いました。
ただね・・・思うのです。
ここで3年間過ごしたその先、高校や大学や社会の中で
ここで培った力を発揮できる子はいいけれど
そのギャップに苦しむ子だって絶対にいるはず。
世の中に西郷先生みたいな人がたくさんいればいいんだけどね・・
現実は・・・なかなか厳しいんじゃないかと。
長い物に巻かれ続けて付和雷同の人生を送ってきた私は
ついついそんな風に思ってしまうのです。
西郷先生はこの春、定年を迎えられました。
今後の桜ケ丘中学校がどうなっていくのか・・
是非、引き続き取り上げていただきたいと思いました。
そして、西郷先生の退職後もちょっと気になったりして。
ガンバレ!生徒たち!
経験は力なり。
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