秋晴れの中、迎えた運動会。
子ども達の笑顔や、一生懸命演技や競技に打ち込む姿が眩しくて、何度もうるうるしてしまうのは年のせいでしょうか。
大変だった息子の練習期間を知っているだけに、息子の出ている種目はもちろんですが、1年生は1年生の、6年生は6年生ならではの、子ども達を観ていると色んな感慨が湧いてきて、今年も存分に運動会を楽しませていただきました。
小学校の運動会は親だけでなく、おじいちゃんおばあちゃん、家族総出で応援に来られることも多いので、観覧場所は人で溢れ、小学校全体が満員状態でした。
7時の開門に朝4時頃から並ぶ方もいて、我が家はそういう場所取りはしなかったので、トラックから随分離れていても、運動場内にシートが引けただけラッキーというべきでしょうか。
息子の演技が始まると、座っていては全然見えないので、一番後ろに下がって小さな脚立に乗り、カメラ越しに息子を探します。
息子が1年生の時に亡くなった父が遺してくれたカメラです。
古くて、重たくて・・・。
私には使いこなせそうもないカメラだけれど、小学校の運動会だけは、このカメラで撮り続けると決めています。
そして、毎年大活躍してくれ、どんなに遠くからでも、すぐに息子を見つけ出すことが出来ます。
望遠レンズと、息子の背が高くて目立っているせいだと思いますが・・・。
今年の演目は、「南中ソーラン」
羽織った手作り法被の背に、思い思いの漢字一文字を付けて、勇壮に踊ります。
息子の選んだ文字は、「宇」
背中に貼り付けたつもりが目測を誤ったのでしょうか、息子だけ背中というよりは左寄りの腰の辺りに付いていました。
「全力でやるつもりやから!」
登校前に息子が言っていた通り、全力で踊り、声を出していたようで、群衆の中から息子の声を聴き分けることが出来ました。
これも、息子の声変りが始まって、ガラガラ声に変わり始めたからなのでしょうが、その声を思いっきり張り上げるので、一層迫力があります。
いつも全力で、手を抜くことが出来ない息子。
それゆえに、色々大変なこともありましたが、こうして晴れの日を迎えることが出来ました。
その一瞬を、主人はDVDに、私は写真に収めて、もう一度家族で楽しみながら息子をねぎらい、ばあばにも見てもらい、その後大切に残しておこうと思っています。