20日に、小学校の通級の先生との懇談がありました。
息子は、16日にすでに小学校を卒業していますが、
「中学の先生方に引継ぎを行うときに、何か話しておくべきことがあれば教えてください。」
と、聞かれました。
「卒業式の1週間ぐらい前から〇〇の不安が強くなってしまい、12日は3時間目から登校することになってしまいました。
中学校のサッカー部でやっていけるか、今から不安で落ち着かなくなっているようです。
5年生の時にFC(サッカークラブ)に入ってうまくいかず、うつ状態のようになったときのことがフラッシュバックしてしまったのかもしれません。
泣き出したり、不安がってしがみついてきたり、サッカースクールでも『サッカーに向いてないかもしれない』『早くスクールが終わってほしい』と、集中できなかったみたいです。
今、こういう状態であることをお伝えいただけたらと思います。」
先日、中学校の通級の先生とお話する機会をいただいて、サポートブックをお渡しし、こういうサポートをしていただければというお願いはしてきました。
息子が不安の強い子であることは伝えましたが、そのときは息子の調子も良かったし、「学校へ通う中でしんどいことがあるかもしれない」というぐらいに私自身も思っていました。
卒業式前にこんな風に調子が悪くなるなんて・・・。
でも、卒業式前に調子が悪くなったからこそ、中学校の先生に「こういうことがある」と伝えてもらうことが出来ました。
息子は、調子が悪くてやっとのことで学校へ行ったときでも、担任の先生に学校での様子を聞くと、
「問題なく過ごしていました。」
「楽しそうにしていましたよ。」
という返事が返ってきていました。
学校では気を張って過ごしていて、その分、家での不調が大きくなるのかもしれません。
先生が気付くぐらいにまでなると、息子の不調はとんでもなく大きくなっているということです。
あらかじめ、「こういうことがある」とお伝えすることは、中学の先生方が注意深く見守ってくださるきっかけになるかもしれません。
それから、もう一つ聞かれたのは、
「クラス分けのときに、どうしても離してほしい子はいますか?」
と、いうことでした。
「私から見て一緒にいるのがしんどそうに思えても、〇〇は、『一緒に話していて楽しい』と言ったりもするので、一概には言えません。
その子らと遊んで帰ってきた後は明らかに調子が悪くなって、寝込んだりすることもあるのですが、そういう付き合いも大人になるためには必要なのかな、と、思っています。」
「もちろん、そうだと思います。
では、こちらからは要求しませんね。」
「はい。誰が一緒のクラスになっても、『縁』だと思っています。」
通級の先生とは、1時間ぐらい色々なお話をすることが出来ました。
その中で、先生はこうおっしゃってくださいました。
「お母さんも、成長されましたね。
1年生の時に、通級教室でその席に座って、〇〇君からずっと目を離さず見守っていたお母さんのことを思い出します。
あの頃は、〇〇君は何も喋れず、お母さんの顔ばかり見ていましたね。」
「お母さんなら、だいじょうぶです。
中学校でも大変なことはあるかもしれませんが、何でも先生方に相談しながら乗り越えていってください。
特性のある子は、私の息子もそうですが、いくつになっても大変なことが多いです。
息子はとっくに成人しましたが、未だに心配は尽きませんし、それが親の務めだとも思っています。
お互いに頑張りましょう!」
「お母さんなら、だいじょうぶです。」
先生の一言に、なんだか本当にやっていけそうな気がしてきて、勇気をもらいました。
6年もの間、息子や私に寄り添い続けてくださった先生に感謝の思いでいっぱいです。
お会いするのは、これで最後になるかもしれません。
最後に私の思いを綴った手紙をお渡しして、先生とお別れしました。