この冬一番の冷え込みで「平地でも雪が降る」と予報されていた18日、今年度最後の読み聞かせがありました。
その朝はドキドキしながらドアを開けましたが、雪の気配はなく、ほっとするやら、この冬まだ降らない雪に少し残念な気持ちもしました。
今回、私の担当は2年生。
読み聞かせが昼休みに行われることもあり、明るくリラックスできるような絵本を選ぼうと思い、「トラのじゅうたんになりたかったトラ」 ジェラルド・ローズ 文・絵、ふしみ みさを 訳と、またまた「にんじんのにんにん」ふるやかおる・作を読ませていただきました。
このトラの表情が何とも言えずかわいくて・・・。
「トラのじゅうたんになりたかったトラ」は、私のお気に入りの一冊です。
年老いて狩りもままならず、やせこけたトラは、王様の宮殿の生活にあこがれていました。
ある日、トラは、なんと宮殿の庭に干されていたトラのじゅうたんと入れ替わりました。
力いっぱいホコリをはたかれ、広間まで引きずられたり、かたいブラシでゴシゴシ洗われ、洗濯紐でぶら下げられたりしても、トラは必至で耐えてピクリとも動きません。
広間に敷かれたトラは、誰もいなくなると、ごちそうの残りを食べ、紅茶を飲んでくつろぎ、幸せな時間を過ごしていました。
ところが、トラはだんだん太ってきたので、このままでは、ばれて本当のじゅうたんにされてしまうと、夜も眠れません。
そこへ、三人のどろぼうがやってきて・・・、というお話です。
あこがれの宮殿生活を叶えるために必死なトラがおかしくて、かわいくて、心から応援したくなります。
最後は素敵なハッピーエンドなので、幸せな気持ちで読み終わりました。
「にんじんのにんにん」は、一度読み聞かせをした学年には読まないようにしながら、これまで何度も読んできた絵本です。
にんじんの忍者にんにんが、忍術の掛け声とともに土の中から芽を出し大きくなって、花を咲かせ種をばら撒き「いっぱいのにんにん」を作るお話です。
「トラのじゅうたんになりたかったトラ」は静かに聞き入ってくれていた子ども達でしたが、この本になると「お~!」とか「あ~!」とか声を上げ、最後に「だいせいこう!」と読み終えると、みんなで拍手喝采してくれました。
読み聞かせをすると、子ども達からたくさんの元気をもらいます。
15分という短くも素敵な時間。
これからも積み重ねていけますように!