昨日、通級の先生との懇談がありました。
夕方5時から約1時間に渡って、色々なことを話し合うことが出来ました。
家庭での息子の不安な様子を普段から先生方にお伝えしてきましたが、学校ではそうした様子は全く見せないそうです。
通級教室でのソーシャルスキルトレーニングでも、息子は、自分の意見をしっかり言えているようでした。
先日の通級の時間に、
「失敗した時にマイナス思考で考え続けるとどうなるだろう?」
という授業を行ったそうです。
「悪い方にばっかり考えていると、そんな人と付き合いたくないと思われて、一人になってしまう。
気持ちを切り替えて、『自分に勝つ』。」
というようなことを、息子は発表したそうです。
また、苦手な水泳のことを話し、
「去年は水に潜ることは出来なかったけど、今年、初めて潜ることが出来た。
トレーニングをして体も鍛えているし、今年は泳げるようになる。」
と、いうようなことを言っていたそうです。
プールが不安だったせいか、家庭ではリスパダール内服液を飲ませるくらい調子が悪くなっていた息子ですが、学校ではこういう前向きなことを言っていたのですね。
私は、成長して水が怖くなくなってきたこと、顔を石鹸を使って洗えるようになったこと、サッカースクールや体幹トレーニングをして体を鍛えてきたこと、コツさえつかめばぐんと泳げるようになることを息子に話し、また、交換日記にも綴ってきました。
しっかり息子の心に届いていたんだなぁ、と、目頭が熱くなりました。
通級の先生は、
「不安が強くて、〇〇君もお母さんも大変な思いをしてきたと思いますが、それが、〇〇君の力になっていると感じました。」
と、仰ってくださいました。
人より苦手なことが多くて、不安になることも多い息子ですが、
「出来ないこと、不安になることは、あって当然」で、それを受け入れて、
「不安があっても、だいじょうぶ、なんとかなる」
「出来ることを精一杯しよう」
と、伝え続けてきました。
朝の行き渋りも、たとえ遅れたとしても、不安な気持ちを打ち負かし、自分に勝って登校する。
「だいじょうぶ、学校に行けば、だいじょうぶだよ。」
と、私には励ますことしか出来なくて、しかも、不安で押しつぶされそうな息子を送り出すことが心配で仕方がありませんでした。
今になってようやく、息子の不安に同化せず、少し余裕を持った気持ちで息子に声をかけられるようになりました。
「だいじょうぶ、絶対だいじょうぶやで。」
確信をもって、繰り返し繰り返し息子に伝え続けるしかありません。
息子が小さな頃は、発達障害を持っていてもなんとかうまく生活できるようにと、息子に訓練させたり、私も出来る限りの努力をしてきましたが、この不安は、私の努力でどうにかなるものではなく、息子自身が乗り越えていかなくてはなりません。
これから先、何度でも押し寄せてくるであろう不安との闘い方。
まだまだ学習している最中ですが、うまく乗り越えられるようになると思っています。
懇談では、2学期には中学校の体験入学や制服の採寸などがあり、息子の不安が大きくなると考えられること。
学校と家庭で連携して息子を支えていこうということと、中学校での通級教室に入級する申し込みが2学期にあるので、考えておいてほしいということでした。
私的には、小学校の通級サポートが本当に力になったので、中学校でも利用してほしいと思っているのですが、
「通級に行ってるからってだけで、バカにしてくるやつがおる!」
と、思春期に入った息子の心は揺れ動いているようです。
努力している人間を偏見の目でしか見ることが出来ないなんて、そんな人ほど悲しいと思うのですが、実際にそういう人はたくさんいます。
そんな人は無視すればいいのですが、息子が嫌がるなら申し込みは出来ません。
まだ時間はあるので、ゆっくり息子と話し合おうと思っています。
最後に、通級の先生は、
「間違いじゃなかったですね。」
と、私に仰ってくださいました。
「なかよし(支援学級)に入ろうかと悩まれた時期もありましたが、〇〇君は、お母さんの選ばれた道で、本当にびっくりするくらい成長しました。
これからは、〇〇君自身が自分の人生を歩いていかなくてはいけないので、その分大変なことも多いと思いますが、頑張りましょう!
小学校の間はもちろん、卒業して中学に行かれても、私がここにいる限りはいつでも中学校の先生に掛け合いますから、何でも相談してくださいね。」
私が思っている以上に、私達は支えられています。
きっと、本当に、だいじょうぶ!!