21日、終業式の日、息子はやはり登校することが出来ませんでした。
この日、サッカー部の顧問の先生やLineグループの先輩達に謝ることになっていました。
スマホの件で学校の先生達と話し合い、問題の解決が見えてきて、適応障害も一気に快方へと向かうことを期待しましたが、そううまくはいきません。
息子は、朝食も喉を通らず、座っていることさえ困難なようで、床に崩れてしまい、横になったまま起き上がることが出来ませんでした。
前日、学校での話し合いや通院で半日動き回ったことにより、エネルギーが枯渇してしまったのでしょうか!?
リスパダールを服用しても調子がよくなりません。
薬の効果より、ストレスの方が上回ってしまっているのでしょう。
結局、謝る機会は延期になりました。
子どもの適応障害は愛着を持っている人との分離不安が強くなると聞きましたが、息子の場合もその通りで、最悪に調子が悪いときは私から離れることが出来ません。
トイレに行くのもドアの前まで私の手を引っ張って連れて行くし、もちろん一人で眠れません。
「自分の体が変な感じで、よく分かれへん。
手の向きとか、足の向きとかもこれでいいんかなぁって思うし、息の仕方かってこれでいいんか不安やねん。
このまま死んでしまうかもしれへんって気持ちになるねん。」
だから、息子は、「ぎゅってして」「背中さすって」「手、マッサージして」と私に要求し、死に引きずり込まれそうな気持ちを現実に繋ぎとめようとしているのかもしれません。
先生方は、息子が少し落ち着いた24日に再び謝る機会を作ってくださいました。
今回は、謝るところを私に聞かれたくないのか、息子の希望で車の中で待機することになりました。
30分程して、息子と一緒に顧問の先生が車まで来てくださいました。
息子を追いつめてしまったようで申し訳なかった。
今回のことで自分も色々と勉強させてもらった。
息子がきちんと謝ってくれたので、これからまたいい関係を築いていきたい。
先生は、そのようなことをおっしゃってくださいました。
先輩達はみんな、
「全然気にせんでええから。」
って、許してくれたそうです。
その日、息子は久しぶりに部活に参加しました。
信頼を取り戻そうと、一生懸命頑張ったそうです。
Lineの一件は、これで解決しました。
サッカー部に復帰することも出来ました。
けれど、すぐには良くならないのですね。
頑張ろう、頑張りたい!
いくら息子にその思いがあっても、心がついていかないのでしょうか?
「だいじょうぶかなぁ?」
と、不安が募り、調子が悪くなってしまいます。
翌25日、息子は頑張って部活へと向かいました。
けれど、すぐに連絡があり、学校へ迎えに行くことになりました。
薬を飲んでも息子の不安は治まらず、エネルギーがどんどんなくなっていくようで、食べられない、風呂に入ることすら出来ない。
もがいているか、眠っているかで時間が過ぎていきます。
26日、また緊急でメンタルクリニックへ。
「クロチアゼパム錠(リーゼ)」より強い薬を処方してもらうことにしました。
ランクでいうと中間ぐらいの強さの「アルプラゾラム錠(ソラナックス)」0.4mgを20錠処方されました。
「強い薬で不安を抑えているから調子がいい場合でも、本人が部活に行きたがったら部活をさせてもだいじょうぶですか?」
と、聞くと、
「だいじょうぶです。
不安が落ち着いてくると出来ることが増え、自信がついてくると調子はよくなります。」
と。
「薬を強くすると、副作用はあるのでしょうか?」
「眠くなったりすることはあります。
一番は、飲むと調子がよくなると、どうしても薬を飲みたくなってしまうことでしょうか。」
「一日4錠までですか?」
「この薬は、一日3錠までです。
6時間ぐらい間隔をあけてください。
これで効かなければ、焦燥感をとる薬に変更しようと思っています。」
適応障害との闘いはまだまだ続きます。
Lineの一件は、あくまで適応障害が悪化する一因でした。
27日、私の発達相談と息子のプレイセラピー。
そこで、息子のプレイセラピー担当の先生が、△△中学校でのサッカーの試合を観に行ってくださっていたことを知りました。
プレイセラピーで、息子がサッカー部の顧問の先生の話をするときに、笑いながら冗談めかして言ってはいても、表情や動作が強張っていることが気になっていたそうです。
先生の厳しい物言いを息子が苦手としていることが、今回の一件で学校側に伝わったことは良かったと、発達相談の場でも言われました。
思えば、小学5年生、6年生でも同じようなことがありました。
児童全体に対する厳しい指導に、息子は適応出来ずに調子が悪くなりました。
担任や通級の先生に相談して、色々と対処していただきながら乗り越えてきました。
まさか、こんなことがそこまで苦痛になっているとは!?と、小学校の先生方も驚いていました。
Lineの一件で、偶然というか見られるはずのなかった履歴を先生方に見られることになって、息子の状態は悪化しましたが、実はそれがなければ本当の意味で快方へと向かうことはない気がします。
もちろん、息子の調子はまだまだ悪く、回復までの道のりも見当がつきません。
混乱の中で見えてきた息子の生き辛さというか、それはこの先何度も起こり得ることなので、息子自身も心の折り合いの付け方を学んでいかなければなりません。
多くの方々に支えられ、「〇〇が元気になって充実した生活を送れるように」との思いが伝わってきて、今回もまたこの先調子が悪くなったときも、きっと乗り越えていくことが出来ると信じています。
もうすぐ2018年が終わります。
家族で過ごす大晦日に、やっぱり幸せだなぁと、色々あった生活が愛おしくなってきます。
私達家族を支えてくださったみな様、そして、拙いブログをご覧になってくださったみな様、本当にありがとうございました。
明くる年が幸せな一年となりますように!