息子が遅れて学校へ行った日の放課後、担任と通級の先生と息子の3人で話をしてくださったそうです。
その日、息子は元気に家に帰って来て、すぐさま、サッカースクールへと向かいました。
登校前には「スクールも休む」と言っていたので、元気になって良かったと、ほっとしていました。
その間に、担任の先生からお電話がありました。
息子の様子を伝えると、
「良かったです。
『サッカースクール、休む』と、言ってたので、
『しんどいか~?』と、聞くと、
『サッカーしてしんどくなったら、また宿題出来へんようになるから。』
と、答えたんです。
『もし、サッカーしてしんどくなったときは、宿題出来なくても、ぐっすり寝て、学校に来てから宿題してもいいんやで。
思いっきりシュートしたら、スカッとするかもしれへんで』と、言ったら、
『そうかなぁ。』って、言っていました。
頑張って、スクールに行ったんですね!
お母さんも、学校から帰ってきて、もし〇〇君が調子悪くてしんどそうなときは、ゆっくり休ませてあげてください。
宿題、家で出来なくてもだいじょうぶです。
あくる日、学校で見させていただきますので。」
と、おっしゃってくださいました。
それで、息子は元気にスクールに行くことが出来たのだと思います。
また、運動会の練習での指導で、「もっと頑張れ」「もっと声出せ」というのは、まだまだ頑張れていない子に、「もっと」と、指導しているのであって、〇〇の声はしっかり聞こえてるし、ボディパーカッションの音もばっちり聞こえてる、一生懸命頑張ってるのが見えてるから、〇〇は、そのままで十分OKだという話をしてくださったそうです。
担任の先生も、ボディパーカッションで、太ももにあざを作ってまで「もっと頑張らんなあかん」と息子が思っているとは、思いもしなかったそうです。
少し前までは、一斉に指導されていることが、自分に言われていることだと分からないことがある・・・と、聞くことが苦手だった息子です。
担任の先生にも、その特性の話をしていました。
息子は、苦手ゆえに一生懸命聞こうと努力して、頑張り続けていたのかもしれません。
先生は、
「これからは、『〇〇はOK』というように、さり気なく一声かけようかと思っています。」
と、おっしゃってくださいました。
いつも、息子のために何が出来るかと、真剣に考えてくださる先生に頭が下がります。
「学校での〇〇君の様子を見ただけでは、思い及ばないことがあるので、これからも何かお気づきのことがありましたら教えてください。」
と、おっしゃってくださいました。
私も、親として息子のために頑張ろうと思います。
「学校へ通う」という当たり前のことを続けるためには、息子を頑張らせ過ぎないことが大切なようです。
息子と私では、同じことをするのに使うエネルギーの量が全く違うのかもしれません。
昨日も今日も、登校前の息子は本当にしんどそうでした。
昨日の宿題も、結局、出来ませんでした。
それでも、「学校へ行く」という目標に向かって、息子を励まし送り出します。
これだけ親身になって、これだけサポートしていただけるのは、小学校の間、この先生達に教わっている間だけなのかもしれません。
ならば、その間に、出来るだけ多くの経験をして、出来ること出来ないことなど自分を知って、友達との付き合い方を知り、困ったときの乗り越え方を学んでほしいと思っています。
「最高学年になるときには、みんなが『このクラスで良かった!』って、心から思えるようにしていきたいと思っています。」
家庭訪問のときの先生のこの言葉のように、息子も、必ずその一人として胸を張って進級できるよう、心から願っています。