やっぱり幸せ♪

日常の色んなこと、特に発達障害を持つ息子との素晴らしき日々を綴っていきたいと思います。

波があります

2019年10月31日 | 息子の広汎性発達障害と強迫性障害、適応障害

29日は、息子のメンタルクリニックの日でした。

ここのところ調子が悪い日が続いている息子は、この日のカウンセリングを10分程でリタイアしてしまいました。

 

「帰りたい、帰りたい。」

と言うので、私もカウンセリングを受けることは出来ず、薬の処方のために診察を受けて帰ることになりました。

 

診察では、息子は、

「調子が悪いです。」

と言って、俯いてしまいました。

 

「お母さんから見てどうでしょう?」

 

「調子が悪いです。

20日にクラブに1時間ちょっと参加したのですが、それから特に調子が悪くなって、

『自分は、もう需要がない。』

とか、

『明日になったら消えてしまうかもしれへん。』

とか、ネガティブなことを言っています。」

 

「そう悲観的にならなくてもいいと思いますよ。

波があるので、今は調子が悪いけれど、だんだん上向きになっていくからだいじょうぶですよ。」

 

息子に向かってなのか、私になのか、恐らく両方なのでしょう、先生はそんな風に言いました。

 

次の診察は半月後です。

実は、最近、私はめまいがひどくて、この日の病院までの運転も少し心配でした。

子宮筋腫を小さくするために「スプレキュアMP」や「リュープリン」の注射を受けていたのですが、6回の注射が終わり、治療は一旦終了することになりました。

そのため、薬で抑えていたホルモンがまた分泌されるようになり、バランスが崩れてしまったのでしょうか、めまいに悩まされるようになりました。

落ち着くまではもう少しかかりそうなので、次の予約を半月後にしました。

 

「調子が悪かったら、すぐに来てくださいね。」

と念を押され、この日も「リスパダールOD錠1mg(0.5mgを2錠)と、レクサプロ錠10mg(1錠)、ツムラ抑肝散加陳皮半夏エキス顆粒5g(2包)、ビオフェルミン錠3錠、頓服としてエチゾラム錠を一日4錠まで」を処方されました。


脳神経リハビリテーションセンター

2019年10月24日 | ソーシャルスキルトレーニングとその他支援

息子は、今日から「脳神経リハビリテーションセンター」に週に一回通うことになりました。

 

ぐるぐる歩き回ったり、大声を上げたりするような問題行動を、脳のトレーニングによって改善していこうという知的・発達障害専門の療育施設で、夏休みにインターネットのホームページで知りました。

息子も、歩き回ったり、大声を上げたりする問題行動をやめたいと思っているようで、すでに9月に体験に行ってきました。

 

その後、子育て総合センターから相談支援センターを紹介していただき、支援利用計画書の作成や通所受給者証の請求をして、ようやく今日から支援サービスが受けられるようになりました。

 

息子は、20日日曜日に、部活に途中から1時間20分程参加することが出来ましたが、その後また調子が悪くなってしまいました。

なので、施設に通えるかどうか不安でしたが、なんとか無事に療育を開始することが出来ました。

 

通常1時間の療育ですが、息子のストレスが大きく、疲れもあるため、初回は35分ぐらいで終了しました。

少しずつ脳に負荷をかけ、出来ることを増やしていくと、だんだん疲れにくい脳になっていくそうです。

 

息子の支援計画書を見ると、総合的な支援方針として、

「前頭葉の機能回復訓練を通して新しい脳神経回路を生成することで、脳の覚醒水準を高く維持し、問題行動の減少だけでなく、注意、集中、情報処理、記憶に繋がる認知機能を促すトレーニングを行う。

また社会でトレーニング成果を生かす般化を目的として、与える刺激が少なくても覚醒水準が低下しづらい状態をつくりながら、聴覚情報のみでも正確に情報を聞き取り、場面に応じた判断・行動ができるように、与える刺激の質量を視覚から聴覚へと段階的に変化させて、見通しがない状況でも覚醒状態の安定をつくる」

と、難しいことが書いてありました。

 

長期目標や短期目標なども詳しく書かれていますが、要は、3ヶ月ぐらいは環境適応期間で、トレーニングを通して、息子の行動を確認し、脳の発達段階や神経疲労度を把握していくということのようです。

 

息子は、見通しを立てることが苦手です。

 

見通しを立てるためには、「過去の記憶を呼び戻す」×「眼前の状況を情報処理」×「記憶と眼前の状況が似ているか判断」するという高度な認知機能が必要です。

そのため、初めての場所、指示のない待ち時間など見通しの立たない状況では、脳に高い神経負荷がかかり、神経疲労を起こしてしまいます。

神経疲労を起こすと脳本来の力が発揮出来なくなり、問題行動が引き起こされるようです。

 

どうすればいいか分からない時に、不安が強くなったり、頭が真っ白になったりして、少なからず問題行動を起こしていることが私にもありますが、息子はそれの拡大バージョンなのでしょう。

 

うまく使えていない脳機能をトレーニングして、発達を促すことによって、不安や問題行動を少なくしていこうということです。

 

それと同時に進めていくのが母子分離で、今日は同じ部屋の衝立の向こうで私は待機していましたが、徐々に距離を広げ、ゆくゆくは完全分離で息子は一人でトレーニングを受けることになります。

 

一朝一夕には効果が出るものではありませんし、息子は未だにうつ状態から抜け出せずに不安定な状況ではありますが、まずは、大事な一歩を踏み出しました。

 

病院や学校とも連携して支援してくださるとのことなので、期待しています!

 


前に進むための不安

2019年10月18日 | 息子の広汎性発達障害と強迫性障害、適応障害

先々週から少しずつ調子が良くなってきたかなぁと思っていた息子ですが、残面ながらこの一週間はすごく調子が悪かったです。

 

「外に出るのが怖い!」

と言って、通級やクラブにも行けず、授業が行われている時間は特に調子が悪く、

「助けて!」

「何とかして!」

と、大声で叫んだりもしていました。

 

16日はメンタルクリニックの日でしたが、息子は「行きたくない」と嫌がっていました。

薬をもらわなくてはならないし、息子を長時間一人にすることも出来ないので、半ば無理やり病院に連れて行ったところ、1時間20分程、息子はしっかりカウンセリングを受けていました。

私も10分ぐらい時間をいただくことが出来ました。

 

カウンセリングの先生の話では、息子はかなり混乱しているとのことでした。

それは、フリースクールや療育などの選択肢が増えたことで、「本当に学校に行かなくていいのだろうか?」とか「そこでどういう風に過ごせばいいのだろう?」などという不安が、息子の中でより現実的になっているからのようです。

 

「フリースクールに入学する前に2週間の体験があって、『いつでも来てください』と言われてますが、〇〇にはまだそこまでの気力がなくて、今はちょっと無理な気がします。

毎日12時間以上眠ってるし、勉強どころか漫画の本すら読めない状態で、『何も出来へん、僕はくず人間や!』って言うこともあって、やり場のない気持ちを大きな声で叫んだりしています。」

 

「そうですね。

彼にとって、今の思うように出来ない状態は本当に辛いようです。

彼は、『みんなのように6時間授業を受けて、クラブもやれるようになりたい!』と言っていました。

『そう思って過ごしている毎日は、たとえ出来ることがほんの少ししかなかったとしても、確実にそこに繋がっているんだよ。』ということを、紙に三角を書いて確認しました。」

 

(こんな感じの絵でした)

 

『今は思うように出来なくて不安になるだろうけど、そういうときは、ここに来て話をすればいい。

結果だけが全てじゃないから。

頑張ったことを一緒に確認していこう。』という話をしました。」

 

ともすれば、目に見える結果ばかり探してしまうけど・・・

息子の中では、目まぐるしく様々な葛藤があり、闘いがあり、必死に毎日を生きていて、それが成長に繋がらないはずはないのです。

 

「フリースクールの見学とか、〇〇にはまだ早かったのでしょうか?」

 

彼の場合、初めての所に行くことの不安は想像以上に大きいようですね。

今だけでなく将来も、彼が何かを始めようとするときには、人より不安が大きいと思います。

今の彼の不安は、前に進むための不安だと思います。

次に、彼から『フリースクール、どうなってんの?』という問いかけがあったら、『いつでも体験に行けるよ。もし、体験で調子が悪くなっても、フリースクールの近くで待機してるから、連絡くれたらすぐ迎えに行くからね。』と言って、安心させてあげてください。」

 

続く診察では、

「この一週間は学校に関わることが出来なくて、調子も悪かったです。」

と、息子は答えていました。

 

「焦らずに、ゆっくりでいいからね。

一歩ずつ行きましょう。」

 

先生は息子にそう言い、珍しく「お母さんから見てでしょう?」との問いかけもなく、(カウンセリングの先生から情報は入っているでしょうが)

「もう少し薬はこのままで、カウンセリングで様子を見ましょう。」

ということになりました。

 

今週も来週も祝日があるためにカウンセリングの予約がいっぱいで、次の診察は13日後です。

これまで通り「リスパダールOD錠1mg(0.5mgを2錠)と、レクサプロ錠10mg(1錠)、ツムラ抑肝散加陳皮半夏エキス顆粒5g(2包)、ビオフェルミン錠3錠、頓服としてエチゾラム錠を一日4錠まで」を処方されました。


少しずつ、少しずつ・・・

2019年10月12日 | 息子の広汎性発達障害と強迫性障害、適応障害

10月9日は、息子のメンタルクリニックでした。

この日のカウンセリングは、息子45分、私が10分。

 

病院に向かう車の中で、何度か大声をあげるなど、息子は落ち着かない様子でした。

45分、カウンセリングを受けられただけでも頑張った方だと思います。

 

カウンセリングの先生に息子の様子を聞くと、

「今日は、『周りにどう思われようと、気にし過ぎず、自分のペースでやっていく』ということを宣言しに来た感じでした。

クラブでも、『先生や一年生達が自分のことをどんな風に思っているのか、考えるのをやめる』と、言ってました。」

 

「そうなんですね。

色々考え過ぎてたってことですよね。

先週、クラブにやっと顔を出すことが出来て、これからクラブには行けるのかなと思っていたのですが、日曜日に中学校で行われた試合を観に行くのがやっとでした。

クラブには行きたがっていて、毎日葛藤しているのですが、私からは

『行くんやったら、いつでも送って行くで。』

と言うぐらいにしています。」

 

「フリースクールの見学に行って、2週間の体験を勧められたのですが、まだ行ってません。

明日、受給者証を作るのに、ケアマネージャーさんと打ち合わせをすることになっているのですが、私があんまり(療育やフリースクールに)行った方がいいと思っていると、無意識のうちに〇〇が『行かなあかん』と思ってしまわないかなぁと気になっています。」

 

「明日の手続きもそうですが、もし体験などに行ったときにも、

『〇〇がやりたいと思うんやったら、やったらいいからね。』

と、最後に一言付け加えるだけでだいじょうぶだと思います。

あくまで選択肢を用意しているだけで、実際にやるかどうかは本人に任せればいいと思います。」

 

「それと、不安が強くて、他の事が手に付かないせいもあってか、どうしてもスマホを触っている時間が長くなります。

注意をしないといつまでもスマホを触っているのですが、最近、スマホを観ながら声を出してよく笑うようになりました。

注意すると、やはり罪悪感を感じるのか、怖い顔をして笑わずに黙ったままでスマホを観ています。

不安で落ち着かないよりは笑っている方が体に良さそうやし、そのまま気持ち良くスマホを使わせてあげる方がいいのでしょうか?」

 

「あまり時間が長くなると声をかけられた方がいいと思います。

無法なわけではないので、黙っているとそれが彼の普通になりかねないので、やはり声かけは必要かなと。

『長いことやってると体に悪いから、ちょっと休憩しいや。』

でいいんじゃないでしょうか。

でも、先週ぐらいから変化が見られるようになってきましたね。

 

「そう思います。

最近、時々ですが、自分の部屋で寝る日が出てきました。

『寝られへ~ん!』って戻って来て、私が寝かけたときに何度も起こされたりもしますが、それでも、私から離れて過ごす時間が出てきたな、と。

少しずつ、少しずつ・・・ですね。」

 

カウンセリングの先生は、何度もうなずいていました。

 

続く診察では、

「頑張って学校へ行ける日が多くなってきました。」

と、言ってました。

 

日曜日の試合観に行っただけやん。。。

と、私が思っていると、

「今思っているのは、『早く帰りたい』っていうことだけです。」

と、息子は言い出しました。

 

「帰りたい?」

と、先生に聞かれ、うなずく息子。

 

「お母さんから見てどうですか?」

 

少しずつ落ち着いてきているとは思うのですが、すぐに調子が悪くなってしまいます。

待合室でも、『帰りたい! 帰りたい!』って、調子が悪そうでした。

疲れると調子が悪くなりやすいように思います。」

 

「人がいっぱいると疲れてしまうよね。」

 

「リスパダールOD錠1mg(0.5mgを2錠)と、レクサプロ錠10mg(1錠)、ツムラ抑肝散加陳皮半夏エキス顆粒5g(2包)、ビオフェルミン錠3錠、頓服としてエチゾラム錠を一日4錠まで」を処方され、次の診察は一週間後になりました。 


特別児童扶養手当

2019年10月09日 | ソーシャルスキルトレーニングとその他支援

先日、「特別児童扶養手当」の詳細を聞きに、市役所のこども福祉課を尋ねました。

 

「特別児童扶養手当」は、政令で規定する精神又は身体に障害がある20歳未満の児童を監護している父母、あるいは父母に代わってその児童を養育している方に支給され、児童の福祉の増進を図ることを目的とするものです。

 

障がいの判定は原則として医師の診断書によってなされるとのことで、「特別児童扶養手当請求用診断書」を窓口で手渡されました。

「療育手帳」や「身体障がい者手帳」を持っている場合は、その内容によって診断書を省略出来る場合があるそうです。

もちろん、手帳を持っていなくても、政令で規定する障害であると認定されれば手当は支給されます。

 

ただし、所得額による支給制限があるため、扶養家族の人数と所得額によっては手当が支給されない場合があるとのことでした。

 

認定されると、請求日の翌月から支給されることになり、手当には1級と2級があって、1級だと月額52.200円、2級だと月額34.770円が、年に3回、4か月分の手当がまとめて通帳に振り込まれることになります。

 

手当は有期で、1年から2年程度の有効期限が設けられていて、有効期限内に再認定手続きをしなければならないということでした。

 

息子の場合、手当てを受けられるとすると、恐らく2級の月額34.770円になるのでしょうか。

そうなると、とても経済的に助かるわけですが、同時に、手当を受給出来るぐらいに息子の障害は重いのか?と、不安で複雑な気持ちになりました。

 

それは、クリニックで診断書をお願いするときに、

「精神障害者保健福祉手帳も申請されたらどうでしょう。」

という医師の一言によって、より深くなり、

「息子の障害は私が思っているよりずっと重いのだろうか?」

と、思い悩みました。

 

手当を受けたいの? 受けたくないの?

という感じで、障害があるから手当を申請するのに、そんなことに思い悩むのはおかしいとは分かっているのですが、未だに私の心は揺らいでしまいます。

 

「精神障害者保健福祉手帳」の申請は、この先その手帳が本当に必要になるまでは保留することにしました。

 

今回気になったのですが、「特別児童扶養手当」のことは、クリニックからは声をかけてもらえないものなのですね。

病院は病気を治す所であって、福祉の相談をする場所ではないので問題ないのかもしれませんが、「自立支援」等は掲示板にお知らせが貼ってあるのに・・・。

 

それは、もしかすると、障害の状態にもよるとは思いますが、私の複雑な胸の内のように、「特別児童扶養手当」を受けることによる精神的なデメリットもあるがゆえ、患者や家族の状態を見極めるまで医師からは言い出せないものなのかもしれません。


久々に子育て総合センターへ

2019年10月07日 | ソーシャルスキルトレーニングとその他支援

中学1年生の2学期に適応障害となり、学校へ行けなくなってしまった息子は、それまで通っていた個別指導塾、サッカー療育、プレイセラピー等はもちろん、買い物や外食にまで行けなくなってしまいました。

 

唯一息子が続けることが出来たのが、メンタルクリニックのカウンセリングです。

予約が取れる限り、月に3~4回通い続け、息子の調子が良いときには、クリニックの帰りに家から遠く離れた場所で外食をすることが出来るようになりました。

 

少しずつ部活(サッカー部)に参加出来るようになった息子は、夏休み中は、不安と葛藤しながらも、クリニックに通う日以外のほとんどの部活に参加していました。

 

夏休みの半ば、

「またプレイセラピーに行こうかな。」

と、息子が言い出したので、これはすごい変化だ!とばかりに喜んで、早速、子育て総合センターに連絡を取り、9月の初旬にプレイセラピーの予約を取りました。

 

ところが、夏休みが終わる直前、サッカー部の顧問の先生から「3年生が引退し、最高学年になったので、サッカー部のみんなを引っ張っていくためにも、勉強などサッカー以外のことも頑張ろう」と激励された息子は、それからまた部活に出られなくなってしまいました。

 

恐らくぎりぎりのところで頑張っていたのでしょう、息子はそれ以上頑張り続けることが出来なくなってしまいました。

 

息子がプレイセラピーを再開することは出来ませんでしたが、子育て総合センターには私一人だけで行ってきました。

 

子育て総合センターに通うことが出来なくなってからも、時々担当の先生からお電話をいただいていたので、息子の状況はお話してきましたが、不安というか愚痴というかは、やはりじっくりお会いしてこそ話せるものです。

 

「あまりにも息子にべったり付きまとわれる。」

とか、

「私が1時間外出するのもやっとのことで、その1時間は〇〇が頑張って我慢してくれてるのだと思うけれど、少しでも遅くなると電話がかかってくるし、実際、家に帰って、不安でぐるぐる歩き回っている〇〇を見ると、一人で留守番させるのにも罪悪感を感じてしまう。」

とか、

「家にいると、学校へ行けないことに罪の意識を感じて余計に落ち着かないのかもしれない。

クリニックの先生にフリースクールを紹介してもらったけど、月に4万円もかかるので、本人が『行きたい』と言ったとしても、通わせてあげられない。」

「もう10ヶ月も中学校に通えていないので、恐らく高校は私立の通信制しか無理かもしれないが、授業料は無償であってもその他諸々にお金がかかってしまうので、経済的に心配だ。」

等々。

 

子育て総合センターの先生には昔からお世話になっていて、主人のこと(リストラされて何度も職を変わっていることや、主人自身もアスペルガー的傾向があること)や、私のこと(病気や弟達のこと)も知ってくださっているので、話しやすいというか、愚痴レベルの話をたくさん聞いていただきました。

 

その上で教えていただいたのが、

・もしかすると、「特別児童扶養手当」を受給できるかもしれない。

・色々な「放課後デイサービス」があるので、居場所的な所や勉強を教えてくれる所など、〇〇に合った所、〇〇が行ってみたいと思える所が見つかるかもしれない。

ということでした。

 

この日、子育て総合センターに出向いたことによって、「何かが変わるきっかけになるかもしれない」と、そんな祈りにも似た気持ちになりました。

まずは、息子の調子が良いときに、私一人で市役所に出向き、詳しい情報を教えていただくことから始めることになりました。

 


前に進もうとしている

2019年10月02日 | 息子の広汎性発達障害と強迫性障害、適応障害

10月1日、息子は、12日ぶりの登校。

6時間目の途中から通級に通い、この日は、放課後30分だけサッカー部に顔を出すことが出来ました。

 

部活に行きたい。

でも、怖くて行けない。

ずっと悩んでいて、通級の時間が終わった後も、部活に出ずに帰ろうと思っていたそうです。

 

けれど、〇〇が通級に来ていると聞いて、サッカー部のR君とI君が放課後すぐに通級教室に駆け付けてくれ、自分に会えたことをものすごく喜んでくれたので、頑張って参加することが出来たのだそうです。

 

わずか30分の部活で、疲れ切ったような息子でしたが、

「少しずつ増やしていけるように頑張るから!」

と、友達と約束したらしく、大きな一歩だと実感しました。

 

そして、今日は、メンタルクリニック。

カウンセリングは、息子が50分。私が10分。

 

息子は、やはり、ほとんど部活のことを話していたようです。

 

「日曜のこと、何か言ってましたか?」

と、私が聞くと、

「いいえ。日曜のことは聞いてませんが、何かありますか?」

 

「セレッソ大阪の試合とサッカー部の試合が重なってしまって、どうしようか迷っているみたいです。

どっちも行きたがっているから、『まるまる部活に出るのはまだしんどいんやし、11時ぐらいに帰って、長居に行ったらいいやん。』などと、私が言うと、『ママと話してたら、マイナス気分になる!』って、言われました。」

 

「多分、自分の思いと違っていると感じて、『どっちの試合も大事に思ってる』ってことを言いたかったのでしょうね。

彼がそんな風に言うなんて珍しいですね。

それで、どういう風に返されたんですか?」

 

「『そうなん!?』って。」

 

「『マイナス気分になる!』なんて言われたら、腹立ちますよね。」

 

「そうですね。

『ママおらんな何も出来へん』とか言って、私にべったりなくせに、どっちやねん!って、感じはしましたが、(私との)距離が近すぎてもいけないと思っているので、これが普通なのかな、と。

今朝も、薬を飲むのに、『ママ、お水入れて!』と言うので、私もちょっとうんざりしてきて、『学校や病院の送り迎えしたり、ママが出来ることはママがするけど、〇〇が出来ることは〇〇がやって!』と、言いました。」

 

「どんな反応でした?」

 

「『入れてくれへんの?』と、シュンとなってましたけど、自分で入れてました。」

 

「『マイナス気分になる!』なんて、彼がそれを言葉にして言えたというのは大きいと思いますよ。」

 

「そうなんですか?」

 

「お母さんとの信頼関係がしっかり出来ているということです。

小さい子が転んだ時に、お母さんの反応を見ながら、どうしようかと考えている様子に似ています。

自分で起き上がって、時にお母さんのところに戻ったりもしながら、少しずつ前に進んでいくのです。

彼は、今、自分の意思で動き出そうとしているのだと思います。

でも、まだ、『これでいいのか?』と不安になって、イライラしたり、甘えたり、激しく揺れ動きながらですけど、前に進もうとしているのでしょう。」

 

「お母さんも、『私が出来ることはするけど、自分で出来ることは自分でしなさい』って、大事に思っているということを伝えながら、成長を促すような言葉かけは素晴らしいと思います。」

  

なんだか嬉しいことをいっぱい言っていただいて、私の気持ちも明るくなってきました。

 

続く診察では、息子は、

「調子が悪いときがあるけど、調子がいいときも出てきました。」

と、答えていました。

 

「それは良かった! 眠れてる?」

「はい。」

「ご飯食べれてる?」

「はい。」

 

「お母さんから見て、どうですか?」

 

「やっとサッカー部に行くことが出来て、良かったなぁ、と。

30分だけでしたし、ものすごく疲れてはいましたが・・・。」

 

「良かったですね。

このままカウンセリングを続けていきましょう。」

 

次の診察は一週間後で、「リスパダールOD錠1mg(0.5mgを2錠)と、レクサプロ錠10mg(1錠)、ツムラ抑肝散加陳皮半夏エキス顆粒5g(2包)、ビオフェルミン錠3錠、頓服としてエチゾラム錠を一日4錠まで」を処方されました。