先週は、コロナによって生活に影響が出た一週間でした。
息子の高校が休校となり、サッカー部の練習も中止になりました。
夫が高血圧の治療のために通っている病院も閉鎖となり、診察は一か月後に延期され、薬だけ受け取りに行くことになりました。
義母が週に一回リハビリで通っているディサービスも閉鎖となりました。
そんな中、22日の土曜日は、息子のメンタルクリニックでした。
この日のカウンセリングは、息子が55分、私が10分ぐらい。
「最近の調子はどうでしょうか?」
「調子が悪いというか、気力が無い感じです。」
「サッカーが負担になっている感じですか?」
「それもあると思います。
といっても、今週はコロナで学校が休校になって部活も休みなので、家の周りを走ったり、リフティングをするぐらいで、30分ぐらいしか運動はしていないんですけど・・・。
それでもしんどいみたいで、昨日のディサービスも途中で帰ってきました。
『週一回はしんどいから、二週間に一回にしたい。』
と、言ってます。
体より頭で色々考え過ぎてしんどくなっているんじゃないかと思います。」
「『体もしんどいけど、精神的なものの方がきつい。』
と、話されていました。
自分にも周りの人にも、こうでなければならないという思いが強くてしんどくなられているように思います。
カウンセリングで、そういう気持ちをほぐしていければと思います。」
「ゲームのコントローラーを投げつけて壊してしまったので、今はゲームが出来ないんです。
いつもならまたゲームがしたくなって、お小遣いで買ったりするのが、今は気力が無いのかそのままです。」
「そうだったんですね。」
「なので、私にべったりで、
『赤ちゃんになりたい。』
って、よく言ってくるし、童謡を歌うようにせがまれます。
『赤ちゃんになるのは無理やけど、追体験は出来るで!』
って言って、赤ちゃんのときの育児日誌やアルバムを見せました。」
「どんな反応をされました?」
「穏やかな感じで見ていました。
2歳の頃の写真を見て、
『このときのこと、なんとなく覚えてる。』
って言うので、
『こんな小さいときのこと覚えてる?
すごい記憶力やなぁ。』
と、言いました。」
「アルバムを見るの、すごくいいアイデアだと思います。
そんな風に一緒に話をすることはいいと思います。」
続く診察では、
「調子が悪いままで、頭や体が動かない感じです。」
と、息子は言っていました。
「眠れてる?」
「はい。」
「食べれてる?」
「はい。」
「カウンセリングで話せた?」
「はい。」
息子は、机に肘をついて頭を抱えていました。
「お母さんから見て、どうでしょう?」
「気力が無い感じです。
コロナで学校が休校になって部活が出来なくて、エネルギーを使っていないのに、放課後ディサービスに行っても、
『頭が動かへん。』
と、すぐに帰ってきます。
実は、4月から通信制高校に転入しようと思っていて、その手続きで作文を書いたり、面接を受けに行かないといけないんです。
でも、そういう話をしようとすると余計に調子が悪くなるみたいで、どうしたものかなぁと・・・。」
「タイムスケジュールが色々あるとは思うのですが、それに無理やり当てはめようとすると、うまくはいかないと思います。
お母さんの人生じゃないですから。
本人の人生を、周りは応援するしかないんです。
焦らずにいきましょう!」
今回も「リスパダールOD錠0.5mg(2錠)と、レクサプロ錠10mg(1錠)、ツムラ補中益気湯エキス顆粒5g(2包)、ビオフェルミン錠3錠、頓服としてエチゾラム錠0.5mgを一日4錠まで」を処方され、次の診察は2週間後になりました。
この日、待合室の後ろの壁に「緊急避難扉」が出来ていました。
緊急時しか開かないドアとして、壁をぶち抜いて、隣の店舗と繋がっているようです。
大阪で多数の死傷者を出した心療内科の放火事件の影響でしょう。
ビルの2階の奥にあるクリニックなので、出入り口は一つしかありませんでした。
いきなり出現したドアに驚きましたが、万が一のことを考えると必要なものだと思いました。