この連休はだんじり祭で町中がとてもにぎやかでしたが、息子は成長するにつれ興味が薄れてしまい、今年はだんじりを見に行くこともありませんでした。
小さな頃は、おもちゃの小太鼓をだんじり風に叩いたり、車輪付きの腰掛けカートにロープを付けて、家中引っ張り回したりしていたのだけれどね~。
さて、息子は、8日の日曜日に父親と一緒に吹田サッカースタジアムまで、ルヴァンカップ準決勝の第2戦ーガンバ大阪vsセレッソ大阪の大阪ダービーを観に行きました。
実は、二人が観戦に行くと知って、私の心は複雑でもやもやとした気持ちでいっぱいでした。
夫は未だ就職先も決まっていなくて、バイトといっても夕方から4時間のみで、しかも週に4日だけ。
自主退職だったため失業給付金を受け取ることが出来るのはまだまだ先だし、家のローン返済さえままならない状況です。
そんな中、どうしてサッカーを観に行こうと思うのでしょう?
家計が苦しいのを分かっていて見て見ぬふりで、求職活動中、時々ハローワークに行ったり面接を受けに行ったりはするものの、家にいる多くの時間はサッカーゲームをしたり、DAZNでサッカーを観ています。
息子ともサッカーの話しかしないし、私が息子のことで相談しても夫から返事はありません。
7日の朝、私の気持ちがついに爆発してしまいました。
その日、息子が苦しそうに「お腹が痛い!」と言い出すので、これから連休に入ることもあり、大事を取って「病院に連れて行ったって」と、夫に頼みました。
ところが、夫は嫌そうな顔で、「ほんまに痛いんか?」と言うだけ。
息子は、「だいじょうぶ!」と、自分の部屋に入って寝てしまいました。
そんなことがあって、もう溜まり溜まったもやもやが爆発してしまい、二言、三言。。。
「お父ちゃんが嫌がってると思ったら、あの子は病院に行けへんで!
何で、何もかも知らんふりしようとするん?
自分がなんとかせなあかんとは思わへんの?
家計のこともそう、こんな状況でサッカー観に行く?
そんなお金があったら、『少しでも食費の足しにして』って、何で言ってくれへん?
正直、もう一緒にはやっていかれへん、って、何度も思う時があるわ!!」
夫は、話を遮るようにトイレに入ってしまいました。
休日に行われるダービーの試合はチケットがすぐに売り切れるので、発売後すぐに買っているだろうと思います。
だから、試合を観に行くな!ということではないのです。
サッカーのことだけで頭をいっぱいにしないで、家庭のことも考えてほしい!
サッカーに執着するエネルギーで、家族のことを真剣に考えてほしい!
そういうことなのです。
その後、夫は丸一日機嫌が悪くて、私が話しかけても息子が話しかけても無視していましたが、翌日、何事もなかったように息子と大阪ダービーを観に行きました。
ルヴァンカップ準決勝の第1戦、セレッソ大阪ホームでの試合は、ガンバ大阪に2-2で引き分けました。
アウェーゴールを考えると、セレッソ大阪は3-3以上の引き分けか、絶対に勝たなくてはなりません。
試合の結果は1-2、なんと後半ロスタイム5分、試合終了直前に木本選手が勝ち越しゴールを決め、逆転の勝利! 決勝進出!!
息子は雄叫びをあげ、泣いて喜んだそうです。
「プレーオフで勝った時より、嬉しかった~!!」
と、息子が言う程、それはそれは劇的な勝利のようでした。
息子がサッカーに興味を持つようになってから、セレッソ大阪が大阪ダービーで勝ったのは、実はこれが初めてで、悲願達成といった感じなのでしょうか。。。
家に帰って来てからも、次の日までも息子はご機嫌で、不安で落ち着かなくなりがちな息子が何もかも忘れるぐらい喜ぶことが出来るなんて、サッカーはすごいな~と思いました。
こんなに夢中になって、こんなに喜んでいる息子を見ると、「サッカーのことしか頭にないのか!?」と腹を立てていた夫にも、「まぁ、いいか・・・」とさえ思えてきます。
確かに、夫だから出来る息子との付き合い方で、それは間違いなく息子を幸せな気持ちにする効果があるようですから・・・。