やっぱり幸せ♪

日常の色んなこと、特に発達障害を持つ息子との素晴らしき日々を綴っていきたいと思います。

弟、「就労継続支援B型事業所」に通う

2021年09月18日 | 日記

先日、実家に行ってきました。

あいにくの雨で、実家の仏壇に手を合わせるだけで、お彼岸のお墓参りには行けずじまいでした。

 

息子の調子が良くないので、主人の仕事が休みでなおかつ予定がなく、息子の調子が良いときにしか実家には帰れません。

月に2回、弟に会うのがやっとです。

 

その2回も時間が限られているので、食事をして、買い物をし、ごみ捨てなどの最低限の片付けなどで終わってしまいます。

 

生活保護を受給するために弟の車の廃止手続きをしたため、灯油や米、飲料、トイレットペーパーなどのかさ張るものや、さらに冷凍食品など、私の車のトランクいっぱいになる程購入し、買い物には時間がかかります。

 

実家からは車でなければ不便な距離に店があるので、体調が悪いと自転車で買い物に行くことは困難です。

 

買い物に行く元気がなくて、食べることをあきらめてしまったことが弟にはあるので、私が実家に帰ったときは、出来るだけ買いだめをするようにしています。

 

弟は、めまいがなくなり、メニエール病は良くなっているようですが、体調はまだまだ完全ではないようです。

雑草が伸び放題のまま手入れされていない庭を見ると、それがよく分かります。

 

調子の良いときの弟は、植木屋さんによってベストの状態なった庭木の写真を見ながら、伸びた枝や葉っぱを切ってくれていました。

虫が嫌いなので、雑草もまめに抜いて、虫よけ剤を家の周りにぐるりと置いていました。

 

今は、そういう余裕がないようです。

 

私の背丈まで育っている雑草もあって、荒れ庭になっていますが、私も時間がなくて何も出来ません。

 

弟か息子の調子が良くなったときに手入れをすればいい!

そう思うようにしています。

 

さて、弟は、この9月から「就労継続支援B型事業所」にお世話になることが決まったようです。

届いたばかりの受給者証個別支援計画書を私に見せてくれました。

 

月に8回利用で最初は2時間から始めるそうです。

 

・生活のリズムを作ること

・施設に慣れること

・人とコミュニケーションをとれるようになること

 

が、目標のようです。

 

弟は、

「もし、父さんが遺したお金が永久にあったら、そのまま引きこもってたやろうなぁ。

楽やもん!」

と、言っていました。

「ゆっくりしていたい! 」

と。

 

あんたがな、今のままでほんまに幸せやったら、それでもいいんとちゃうんかって思った。

仕事を探すようになって調子が悪くなったから、余計にそう思った。

そういう幸せもあるんかなって。

どんな生き方でも、幸せやったらいいって。

でも、外の世界を経験してないだけで、きっと今よりいいことがあると思うねん。

◇◇(弟)にも〇〇(息子)にも、自分に合った生き方を見つけて、幸せになってほしい。

今は家にいるのに慣れてしまったかもしれへんけど、初めの頃は辛かったやろ?」

 

「忘れた・・・。

お金なくなったら、働くしかないしな・・・。」

 

「そうやけど、そう出来へん人かていてるし、だから、色んなサポートがある。」

 

「正直、相談に行って驚いた。

『今まで何してたんや!』って、責められると思ってた。

『こうしろ!』って言われるんじゃなくて、色々考えてくれてる。

あの人達、何なん?

ただで相談にのってくれて、働けるようにサポートしてくれて、お金までくれるなんて・・・。」

 

「ただちゃうで。

あの人らは、税金からお金もらってる。

それで、あんたにとって一番いい方法は何か?って考えてくれてる。」

 

「逆に『生活保護やめます。』って言ったけど、やめさせてくれへんかった。」

 

実は、弟は、車を処分しなければならないので、生活保護を受けずにすぐに就職することにこだわっていました。

月に6~7万円ぐらいなら、バイトで何とか稼げると思っていたようですが、メニエール病になったことで就職活動自体が出来なくなってしまいました。

 

メニエール病にならなかったとしても、二十数年もひきこもり生活を送っていた弟が体力的にも精神的にもいきなり通常の仕事が出来るとは思えません。

広汎性発達障害の特性を持っているなら、なおさら難しいかもしれません。

 

「生活のめどが立ってへんのにやめたら、生きていかれへんからや。

人は誰でも、健康で文化的な最低限度の生活が保障されてるねん。

 

外に出る。

人と会う。

それだけで、弟はかなり疲れてしまいます。

 

だから、まずは週に2回「就労継続支援B型事業所」に通うことになりました。

 

支援計画を作ってくださった相談員さんに加えて、完全にその事業所に通えるようになるまでは、若者サポートステーションの担当の方とも連絡を取り合うようです。

さらに、2ヶ月に1回、心療内科でカウンセリングを受けることにもなりました。

市役所では福祉課から障害福祉課に弟のことが引き継がれ、先日、障害福祉課の方が実家を訪問してくださったようです。

 

色んな方達が少しずつ弟に関わってくださって、支援のネットワークが出来つつあることに感謝します。

 

安心できる環境で、ゆっくりでいいから、弟が自信を持って働けるようになることを願っています。