息子、昨日は、兵庫県の宝塚市立花屋敷グラウンドに一人で行ってきました。
グラウンド使用の予約を取るために8時に到着するよう、家を出たのは5時40分。
最寄りの駅まで車で送っていきましたが、そこから息子の一人旅です。
そもそも、この日は出席しなくてはならない授業があり、後期レポートを提出する予定日でもあり、さらに卒業アルバム用の写真を撮影する日でもありました。
なので、サッカー部の自主練習の声がかかったときに、息子は参加しないことにしていました。
それが、前日に、18歳以上でないとグラウンドの予約が取れないのに、3年生が誰も出席しないので来てほしいと、後輩に頼まれたようです。
いやいや無理でしょう。
と、私の心の声。
通学するのでさえ調子が悪くなるのに、2倍以上の時間がかかる、しかも初めての場所です。
大阪の南の端っこを出発するときは電車もすいているでしょうが、梅田に着く頃、さらに阪急電車に乗り換える頃は、通勤通学のラッシュ時。
川西能勢口駅に着いたらバスに乗って、降車してからも10分ぐらいは歩くようです。
「学校があるのに、無理せんと断ったらいいんやで。」
と、私は言いましたが、
「行きたいねん!
レポートは簡易書留で送るし、授業は別の日に出る!」
と、息子。
別の日とは、サッカーの試合の翌日で、疲れているだろうからと授業の予定を入れなかった日です。
「だいじょうぶ!
俺が行かんと、グラウンド使われへんねん!」
「だいじょうぶ!」と息子が言っているのに、無理だと決め付けるわけにはいきません。
もう後は、ただただ祈るしかありません。
息子が寝てから持ち物をチェックすると、リュックに入っていたのは、半袖、半パンの体操服。
鶴見緑地での練習でも、この季節は長袖のジャージなのになぜ???
ちなみにレガースやソックス、スパイクはきちんと準備していました。
翌朝、長袖のアンダーシャツを何枚か持って行って、汗をかいたら着替えるように息子に言いました。
息子は、言わば大人の代表者として、グラウンドの申請に行くのです。
グラウンドを使用するのは9時から11時なのに、8時に行くのは順番待ちのため?
みんなはその時間に来るの?
高校生ともなれば一人でどこにでも行って、あれこれ好きなことが出来るのでしょうが、息子は、サッカー部以外の他の行事には全く参加できず、遊びに行ったこともありません。
そもそも、人が怖くて、電車や教室にいるということが苦痛だという息子。
私は心配で夜も眠れなかったし、息子を駅まで送っていくときも胸が押し潰されそうでした。
けれど、
「〇〇ならだいじょうぶ!
何かあったら連絡しいや。」
と、送り出しました。
バスを降りてから道に迷ったらしく、息子がグラウンドに着いたのは8時半頃だったようです。
でも、予約の手続きは8時45分からで、その頃には3年生が他にも2人来たそうです。
8人のメンバーが集まって、4対4のゲームをしたようですが、
「グラウンド着くまでに歩き回って疲れたから、全然サッカー出来んかった。」
と、息子。
帰ってくるなり見せてくれた「利用登録決定通知書」や「グラウンド利用許可証」の代表者名には息子の名前が書いてありました。
必要とされ、誰かのために頑張った息子!
とても誇らしいです。