皆様方も科学者や機械工学のエンジニアたちが、鳥の形や羽根、抵抗の少ない魚の形、クジラのひれ、動物の毛、トンボの複眼の目、クモの糸、多様な植物、あるいは自然界の様々な物理的現象等々を絶えず研究し、その研究の結果を私たちの生活に役立つ物に適用し、応用設計を行なっていることをご存知のことと思います。ある大学の精密工学の教授は、「私たちの技術は、造られているものを通して学んだ応用技術である」と、述べられました。そのことを例証する一つの興味深い「アリの首」と題する紹介記事がありましたので、ここにそのまま紹介致します。この紹介記事を通して「アリはだれが設計したのか?」の答えを導くヒントになれば幸です。
「機械工学のエンジニアたちは、普通のアリが自分の体重の何倍も重い物を持ち上げられることに驚嘆しています。この能力を解明するために、米国オハイオ州立大学の研究チームは、コンピューター・モデルを使って、アリの体の構造、物理的特性、メカニズムの解析調査を行いました。そのコンピュータモデルはX戦の断面像(マイクロCTスキャン)、およびアリが物を運ぶ時に出す力のシミュレーションを使って作られました。
アリの体の構造の要は首です。口にくわえた物の全重量がかかるからです。アリの首の内部にある柔らかい組織が、手を組み合わせた時の指のように、固い外骨格である胸部(胴)と頭部をつないでいます。研究者の一人は、「この部分のデザインと構造が、首のジョイントの性能に大きな役割を果たしている。硬い物質と柔らかい物質のユニークな結合が、付着力を強めると共に構造上の重要な鍵となり、首のジョインにかかる重い負荷に耐えることを可能にしているようだ」と述べています。研究チームは、アリの首の機能の解明がロボット工学の進歩に役立つのではないかと考えています。
どう考えますか。アリの首のメカニズムは実に複雑です。これは進化によるものでしょうか。それとも、だれかが設計したのでしょうか」
(引用資料:ものみの塔聖書冊子協会発行、「目ざめよ!」誌、2016年NO.3の16ページ)。
聖書の箴言では、勤勉に働かない怠惰な者に対して、アリのところに行ってそのアリの働きを観察し、学び、生活に適用し、勤勉に働くように勧めています(箴言6:6~11)。アリの働きを観察した人は分かりますが、アリは自分の体の何倍もの重さのものを一匹であるいは協力し働き、食糧を蓄えています。
魅了せリ 繊細な美の テゲラかな 今日の一句
庭に次々と咲いて来る「バラ」
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