聖書のイザヤ書：「耳の聞こえない人が書物の言葉を聞く」とは、どんな意味ですか？

　神エホバは、イザヤを通して、ご自分の民の指導者たちが巧みに,、歪んだ事柄を隠しても、ご自分の目には明らかに見えることを明らかにされました（イザヤ２９：１３～１６）。現在の人々も、神エホバはあなどられる方ではないことを肝に銘じておかなければなりません（ガラテア６：７）。

　神エホバに信仰を働かせる人々は救いがあるのです。イザヤは次のように記しています。

　「「もう間もなく、レバノンは果樹園に変えられ、果樹園は森と見なされるようになる。その日、耳が聞こえない人が書物の言葉を聞き、目が見えない人が暗がりと闇から解かれて見る。温厚な人はエホバのことで大いに喜び、貧しい人もイスラエルの聖なる方のことで歓喜する。圧制者はいなくなり、自慢する者は終わりを迎え、悪事を働こうと機会をうかがう者は皆滅ぼされる。偽りの言葉によって人を有罪とする者、町の門の所で弁護する人をわなに掛けようとする者、根拠のない主張をして正しい人が公正に扱われないようにする者は、滅ぼされるのである。それで、アブラハムを助けたエホバは、ヤコブの子孫にこう言う。「ヤコブはもはや恥じることがなく、顔が青ざめることもなくなる。彼（ヤコブ）が、自分の中にいる子供たち、私（エホバ）が形作った者たちを見る時、彼ら（ヤコブの子孫）は私（エホバ）の名を神聖なものとし、イスラエルの神（エホバ）に畏敬の気持ちを抱く。考え方が間違っている人たちも理解するようになり、不平を言うようになる人たちも理解するようになり、不平を言う人たちも教えを受け入れる」」（イザヤ２９：１７～２４．ルカ７：２２と比較）。

　「耳の聞こえない人」は、「書物の言葉」、つまり神エホバの言葉の音信を「聞き」ます。人々は霊的な癒しを受けるのです。イザヤは再び将来に注意を向け、神の王国の設立と、神の王国の支配による地上での真の崇拝の復興について記しています。そうしたことは私たちの今の時代に成就して来ました。そして、幾百万人もの誠実な人たちが、進んで神エホバから矯正を受け、神エホバのみ名を神聖なものとし、賛美するようになっています。何と胸の躍るイザヤの預言の成就でしょうか。最終的には、すべての人が神エホバを賛美し、その聖なるみ名を神聖なものとする日が来るのです(詩編１５０：６）。

　今日神エホバの言葉を聞く、そうした「耳の聞こえない人」は、何を学ぶのでしょうか。すべてのクリスチャン、取り分け会衆が手本と見なす人々は「酔わせるぶどう酒のゆえに迷い出る」ようなことを注意深く避けなければならない、ということを彼らは学ぶのです（イザヤ２８：７）。さらに私たちは、神エホバの諭しを聞くことに決して疲れ果ててはなりません。そうした神エホバの諭しは、すべての者事に関する霊的な見方を得させてくれます。真のクリスチャンは、政府当局者に相応な服従を示し、各種のサービスの提供を期待します。しかし、真の救いは、神エホバの王国政府からもたらされることを理解しています。（啓示２１：４）。また、当時背教したエルサレムに神エホバの裁きが臨んだのと同様に、この事物の体制下にも神エホバの裁きが必ず臨むことを、決して忘れてはなりません（啓示１７章～１９章）。私たちは、神エホバの助けにより、イザヤのように、勇気を出し、引き続き神エホバがイエスを通して与えてくださった神エホバの警告をふれ告げています（イザヤ２８：１４，２２．マタイ２４：３４．ローマ１３：１～４）。

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