イエス・キリストが神の王国の良いたよりを人々の集まる会堂で証しのために入ると、そこに「片手のなえた人」がいて、その人のなえた手をイエスは即座に治されました。するとパリサイ人たちは、イエスを滅ぼす、つまり殺す相談をし、彼らはイエスに敵対する態度、つまり神エホバに敵対する態度を明らかにしました。さらにイエスの行われる業は、イザヤ書で預言されていたイエスに関する言葉が成就するためであったことも明らかにされました(マタイ12:9~21)。引き続きイエスが、悪霊に取りつかれた、盲目で口のきけない人を、イエスが即座に治すと、パリサイ人たちは、イエスのことを「悪霊どもの支配者ベエルゼブブ(サタン)による」と非難をしました。パリサイ人たちは憐れみが無く、心がよこしまであることや道理に合わない考え方をしていることをイエスは明らかにされた場面が、マタイの福音書に次のように記されています。
「その時人々は、悪霊に取りつかれた、盲目で口のきけない人を彼(イエス)のもとに連れて来た。そして、イエスはその人を治されたので、口のきけない人は、ものを言い、また見えるようになった。そこで群衆は皆ただあっけにとられ、「もしかしたらこれがダビデの子(預言されていたダビデの家系の子・メシア)ではなかろうか」と言い出した。これを聞いてパリサイ人たちは言った、「この男(イエス)が悪霊を追い出すのは、悪霊どもの支配者ベエルゼブブ(サタン)による以外にはない」。その考えを知って、イエスは彼ら(パリサイ人たち)に言われた。「内部で分裂している王国はすべて荒廃に帰し、また内部で分裂している都市や家はすべて立ち行かないでしょう。同じようにサタンがサタンを追い出すなら、サタンは内部で分裂していることになります。そうしたら、彼(サタン)の王国はどのように立ち行くでしょうか。そのうえ、仮にわたし(イエス)がベエルゼブブ(サタン)によって悪霊を追い出すとすれば、あなた方(パリサイ人たち)の子らはだれによってこれ(悪霊)を追い出すのですか。これゆえに、彼ら(悪霊たち)はあなた方(パリサイ人たち)を裁く者となるでしょう。しかし、わたし(イエス)が悪霊たちを追い出すのが神(エホバ)の霊によるのであれば、神の王国は本当にあなた方に及んだのです。また、まず強い人を縛ってからでなければ、どうしてその強い人の家に侵入してその人の家財を奪えるでしょうか。縛ったら、その家の物を強奪するのです。わたし(イエス)の側にいない者はわたしに敵しており、わたし(イエス)と共に集めない者は散らすのです」」(マタイ12:22~30)。
上の聖句の通り、イエスが悪霊に取りつかれた、盲目で口のきけない人を治すと、群衆はあっけにとられながらも、イエスについて、予告されていたダビデの家系から遣わされることになっていたメシアではないかと、話すようになりました。パリサイ人たちは群衆のそのような反応は都合が悪かったのに違いありません。パリサイ人たちは盲目の口のきけなかった人が、イエスによって治されたことを喜ぶのではなく、イエスのことを道理に外れた非難、「悪霊どもの支配者ベエルゼブブ(サタン)による以外にない」と言ったのです。イエスはパリサイ人たちのよこしまな心を知って、上の聖句に示すように、パリサイ人たちの非難は道理から外れていることを分かり易く説明すると同時に、イエスのいやしの業は神エホバからの霊(活動する聖霊の働き)であることを明らかにされています。それゆえ、神エホバは「力が強い」ことも明らかにされました(イザヤ40:26)。加えてイエスの側にいない者は、イエスに敵していることを明らかにし、パリサイ人たちはイエスに敵する者であることを説明し、イエスと共に神エホバのご意志を行なわない者は散らす、つまり最終的には処断することを明らかにされました。パリサイ人たちは、エホバのご意志の憐れみを弱い達の人たちに表すことをしませんでしたので処断されるのです(啓示18章)。
夕焼けの 広がりし空 3日かな 今日の一句
菊の愛好家の鉢植えの「菊」
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