今日は6人で貝月山に向かうはずだった。朝食を済ませ、6時40分家を出ようとすると結構な風と雨。昨日までの予報では今日は晴れのはずと予報に恨みごとを言いたくなる気持ちで待ち合わせ場所に行くと既に皆さんお集まりだった。何となく答えは明らかだよねということで7時開店の喫茶店に向かうことになった。しばらく会っていなかった二人のOさんも交えた世間話が大いに弾んだ。1時間後、そのOさんと三人目のもう一人のOさんはご帰宅、私、Eさん、Yさんは未練がましく、まずは現地まで行ってみようということになった。しかし、北の方は真っ暗、小島山には新雪のあとさえ見えた。現地に近くなるにつれて、雨から雪に変わってきた。貝月ゲレンデの管理事務所を過ぎ、林道を進み避難小屋がある所まで行ってみようと登っていったが、リフト終点の登り口を過ぎると道路は一面の雪に覆われてきた。だんだんと深くなり、Eさんも車がスリップしている感触を得ていると言い、車を停めたらもうスリップして登れない。しかも、少しUターンもできない状況に陥る。男二人が車を押し、なんとかその苦境から脱出し、管理事務所前まで戻った。
時既に9時、行動を12時まで出来れば小貝月山までと定め、強風が吹きすさぶ雪のないスキーゲレンデ斜面を登っていく。私が貝月山を好きなのは、急な登りがほとんどないことと、道がこのあたりでは一番整備されているからで、毎年のようにここに来ている。Eさん、Yさんとは昨年の3月にここに登っている。避難小屋からのルートと合流するあたりから積雪は徐々に増えてくる。駐車場にあった他県ナンバーの登山者のつけた足跡が残っている。西からの強い風がやむことなく吹き付けるが、気温自体はそれほど低くはない。
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登りから約1時間、まだ雪は浅い
吹きだまりは結構な積雪で、新雪の下に前に降った少し堅い雪を足で感じる。
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雪は深くなってくる
ザックにはスノーシューが付けてある。まだ壺足で登れるが、折角のチャンスであるということで、スノーシューを履いた。
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やはり壺足よりこちらの方が気持ち良く登ることができる。
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慣れていないので少しぎこちない我が歩き Eさん提供
すぐに他県ナンバーの二人組に遭遇した。私たちよりも随分若い、聞きもしないのに明日もどこかに登るとか。また私たちがラッセルしときましたよと言ってきたので、いや風のためにほとんど消えていたよと余計な答えをしてしまった(「助かります」とでも言っておけば良かったかなと少し反省)。スノーシューを履いてから30分で小貝月に到着、時間も12時近い、ここで引き返すことに衆議は一致。
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小貝月山到着、山頂は右上
お昼は快適な避難小屋にしようということで来た道を戻った。合流点から少しで小屋に到着、快適な小屋でゆっくりお昼をとり、林道からゲレンデを下る。
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避難小屋
コースタイム 管理事務所前9:15→小貝月山11:40→避難小屋12:54~13:50→管理事務所前14:15
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少しここから山の話とは外れる。登山後、自宅で読みかけの本を読んでいると登山中にYさんから聞いた話が頭の中で本の内容と少し重なった。読んでいる本は、堀内進之介著「善意という暴力」。ここにこんな一節がある。私たちは、他人を思いやることのできる、共感できる利他的な人ほど、医療や公的な仕事に向いていると考えがちだが、本当だろうか?たとえば、他人のことを自分のことのように感じる、共感する傾向の強い純粋に利他的な人と、他人の役に立っていること自体に価値を見いだし、他人の役にたっている自分が好きだというタイプの人では、どちらが看護師に向いているだろうか?答えは後者の方だそうだ。理由は前者は往々にして、個々の患者に入れ込んで振り回されてしまい、燃え尽きてしまうからだ。
よく「その人の身になって考えてみろ!」と言われる。しかし、過度に考えると先の後者のようになってしまいかねない。AIの登場もあって、介護や医療、様々なサービス業で個人個人に関わらなければならない仕事の比重は増す。そうすると、今以上に燃え尽き症候群の人を生み出してしまいかねない。幸い?私自身は前者は苦手で後者だったらなんとか出来るかなと思う。前者はもちろん賞賛すべき性格だと思うが何でもそうだがやり過ぎは危険だということである。私たちは安易に「その人の身になって考えろ!」なんて偉そうに話しているのではないだろうか。
時既に9時、行動を12時まで出来れば小貝月山までと定め、強風が吹きすさぶ雪のないスキーゲレンデ斜面を登っていく。私が貝月山を好きなのは、急な登りがほとんどないことと、道がこのあたりでは一番整備されているからで、毎年のようにここに来ている。Eさん、Yさんとは昨年の3月にここに登っている。避難小屋からのルートと合流するあたりから積雪は徐々に増えてくる。駐車場にあった他県ナンバーの登山者のつけた足跡が残っている。西からの強い風がやむことなく吹き付けるが、気温自体はそれほど低くはない。
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登りから約1時間、まだ雪は浅い
吹きだまりは結構な積雪で、新雪の下に前に降った少し堅い雪を足で感じる。
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雪は深くなってくる
ザックにはスノーシューが付けてある。まだ壺足で登れるが、折角のチャンスであるということで、スノーシューを履いた。
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やはり壺足よりこちらの方が気持ち良く登ることができる。
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慣れていないので少しぎこちない我が歩き Eさん提供
すぐに他県ナンバーの二人組に遭遇した。私たちよりも随分若い、聞きもしないのに明日もどこかに登るとか。また私たちがラッセルしときましたよと言ってきたので、いや風のためにほとんど消えていたよと余計な答えをしてしまった(「助かります」とでも言っておけば良かったかなと少し反省)。スノーシューを履いてから30分で小貝月に到着、時間も12時近い、ここで引き返すことに衆議は一致。
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小貝月山到着、山頂は右上
お昼は快適な避難小屋にしようということで来た道を戻った。合流点から少しで小屋に到着、快適な小屋でゆっくりお昼をとり、林道からゲレンデを下る。
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避難小屋
コースタイム 管理事務所前9:15→小貝月山11:40→避難小屋12:54~13:50→管理事務所前14:15
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少しここから山の話とは外れる。登山後、自宅で読みかけの本を読んでいると登山中にYさんから聞いた話が頭の中で本の内容と少し重なった。読んでいる本は、堀内進之介著「善意という暴力」。ここにこんな一節がある。私たちは、他人を思いやることのできる、共感できる利他的な人ほど、医療や公的な仕事に向いていると考えがちだが、本当だろうか?たとえば、他人のことを自分のことのように感じる、共感する傾向の強い純粋に利他的な人と、他人の役に立っていること自体に価値を見いだし、他人の役にたっている自分が好きだというタイプの人では、どちらが看護師に向いているだろうか?答えは後者の方だそうだ。理由は前者は往々にして、個々の患者に入れ込んで振り回されてしまい、燃え尽きてしまうからだ。
よく「その人の身になって考えてみろ!」と言われる。しかし、過度に考えると先の後者のようになってしまいかねない。AIの登場もあって、介護や医療、様々なサービス業で個人個人に関わらなければならない仕事の比重は増す。そうすると、今以上に燃え尽き症候群の人を生み出してしまいかねない。幸い?私自身は前者は苦手で後者だったらなんとか出来るかなと思う。前者はもちろん賞賛すべき性格だと思うが何でもそうだがやり過ぎは危険だということである。私たちは安易に「その人の身になって考えろ!」なんて偉そうに話しているのではないだろうか。
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