城台山日記

 城台山の麓で生まれ、毎日この山に登り、野菜・花づくり、読書、山登りをこよなく愛する年寄りの感動と失敗の生活日記です。

思い出深い涌谷山に登る 22.3.21

2022-03-21 19:17:07 | 山登り
 この冬涌谷山(1079.6m、三等三角点点名「涌谷」)に登る計画を何回かたてたが、大雪が降ったり、風が強かったりして、なかなか実現できなかった。その計画をやっと今日実現することができた。実はこの山には苦い思い出があるからであった。(もう時効になっているし、その時のグループも解散しているので書いても良いと判断した。)前回登ったのは2013年3月23日だから時期的にはほとんど同じである。今回のルートではない通常の広瀬側のスキー場跡から登ったのだが、今日よりは雪は少なかった。あまり明瞭ではない登山道、ところどころその道には雪が残っていた。その時代表者は年配の参加者の面倒を見る必要があったので、私たち数名は先行して登っていった。途中からは雪の残る斜面を登り、山頂に着いた。下りにかかり、丁子山まで来ていた代表者と合流した。その後おじさんが先頭で雪の斜面を軽快に降りて行った(この行為が一番問題だった)。この時、参加者の間にかなりの間隔が明いてしまった。スキー場の上部に着いたとき、一人の女性(山登りの経験が少なかった。ましてや雪のある時の経験は0だった。)がいないことに皆が気づいた。代表者が登り返したり、携帯電話で連絡をとり、その女性が登山道から外れた沢に入り込んでいることがわかった。その女性がいるところからスキー場のハウスが見えていると言う。さらにその女性は家にいた夫に電話をかけ、迷っていることを告げた。その夫はすぐに県警に電話し、山岳ヘリが当地に飛来した。また、県警から連絡があった地元の消防団がすぐに動き出した。ヘリが女性を救出したことから、消防団は解散した。この事故を起した我がグループは、揖斐警察署でしっかりお灸を据えられた。誠に恥ずかしいような事故の顛末だった。そうグループで行動する以上、一団となって行動しなければならないというのは登山の鉄則であることを忘れてはいけない(参加者の力量が離れているときが最も問題)。その女性はその後我がグループに顔を見せることはなかった。別のグループでも同じように先頭と最後尾との間が明いて(おじさんは真ん中あたりにいた)、事故の一因となるという経験をした(現段階で詳細を語ることはできない)。

 前置きがおじさんは長い(年寄りだからこのような思い出を語りたいのだと思う)。早速、今日の山行を簡単に報告しよう。広瀬側からではなく、川上側(南側)から登ることを提案したのは経験豊富なOさん、今回の他の参加者6人の誰もこのルートで登ったことがない。1月23日にオオダワに登った時と同様、夜叉龍神社に駐車し、左岸側からかつての田んぼに出る細い道を進む。左手に平な空間(かつての田んぼ)、右手は植林された急な斜面が延びている。早々にワカンを着けて、登り始める。このところの暖かさと雨で随分雪は融けてきた。この斜面の雪は足を乗せると時に深く沈みこむ。雪と地面との間に空間があるせいだ。地図上で「518m」の表記のある小ピークに出る。ここからは尾根を忠実に登って行く。尾根では雪のないところも多く、また段差のある場所、細い尾根の通過は手間がかかる。800m付近からやっと全面雪の斜面となり、ブナ等が多い中を登って行った。1000m付近に達すると進む方向が東南東から北東に変わるともう山頂は近い。最後の緩やかな斜面を登ると涌谷山山頂だ。山頂からは北に蕎麦粒山が見え、そのすぐ右が小蕎麦粒山、どちらも端正な形をしている。当初4時間の登りを予想していたが、雪は意外に少なく、固めであったので1時間早く着くことができた。帰りは800m付近でワカンを外した。以下写真で紹介する。


 7時14分 夜叉龍神社前からこれから登る斜面

 7時21分 登山口

 8時20分 山頂方面を望む

 9時13分 木の枝が進路をふさいでいたり、雪がないところも歩く

 9時21分 やっと前が見晴らせるようになった

 9時48分 

 9時58分

 10時14分 山頂はすぐそこ

 10時22分 蕎麦粒山

 10時23分 丁子山方面

 10時28分 お昼風景

 11時31分 川上集落

 12時37分 夜叉龍神社と夜叉ヶ池方面からの水を集める川上浅又川雪どけで水量が多い


 地形図
コースタイム 夜叉龍神社7時14分→登山口7時21分→山頂10時20分~10時54分→夜叉龍神社12時37分



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1 コメント

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Unknown (奥揖斐山荘)
2022-03-22 08:39:40
文中の別のグループという事故から7年が経ちましたね、グループ登山、間があかないよう気を配りながらこれからも安全登山に心がけたいと思います
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