out of curiosity #3

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ピレネー山小屋縦走 #7 ~タンテ峠より国境越えに挑む~

2018-08-18 01:03:26 | 2018 ピレネー山小屋縦走

2018年7月28日(土)
ブハウエロ峠よりタンテ峠を望む


 今回の「ピレネー山小屋縦走トレッキング10日間」の旅も後半戦を迎え、いよいよハイライト、フランス~イタリア国境を歩いて越える日がやって来ました。
 滞在のガバルニーの町からバスでタンテ峠(2,208m)まで上がった後、途中岩場、雪渓などを通過し、国境のブレッシュ・ド・ローラン(2,807m)を越えてゆきます。 国境越えの辺りは距離にして全体の 1/3ほどの場所。 残り2/3はスペイン側を下りゴリッツ小屋(2,200m)へ向かい一泊。 というのが28日の行程です。

 単純に考えれば標高差 600m 上り、600m下る、というほどの山登りは今まで何度も経験してきたので出来ないことではないでしょうが、心配なのは最高地点の標高 2,807mです。 標高 2,500mを越えたあたりから何度か具合が悪くなるという経験をしているので、この旅行も一時はあきらめようかと思ったのですが、昨年2度白馬岳に登れたことなどが自信となり、つい決心してしまいました。(;^ω^) 2,807mは通過地点で、そこで滞在ではないので大丈夫だろう、と。
 また、距離も地図を見ると 17km 以上は歩くかな、というところ。(実際には19km以上あったらしい) 今まで 15km以上歩くことはめったになかったこと、海外の旅疲れが後半に出て思うように歩けなかったらどうしよう、など心配はあったのですが、決めた以上あとはやるのみ、です。


7月28日朝。 起きると外は真っ白。 霧というよりはまとわりつくほどの水分量。
これまで天気が良かっただけに「ついに来たか。」「どうして今日なんだ。」と思うばかり。
けれど、天気予報は「晴れ」らしいし、フィリップさんは「晴れるよ。」と言っている。

真っ白な中、クネクネの山道を上って行くと更に窓に雨粒が付くほどになってきた。
「着いたらレインウェアか」と思っていたほど。

ところがさらに上ってゆくと。。。


おぉぉぉ~っ!!\(^o^)/ (バスの車窓より)


到着したタンテ峠では時折霧(雲?)が押し寄せ真っ白になったりするものの、
フワァ~ッと切れると真っ青な空! 準備体操をして!


photo by TL北島さん
晴れを信じて出発しましょう~!!


いい感じ~! 晴れろ、晴れろぉ~!!


歩いている辺りの雲はすっかり切れました!\(^o^)/
現在歩いている斜面の脇に深い谷がありますが、谷の向こうにそびえる山の斜面へと向かっています。
このまま進んでゆくとこの先で向かい側の斜面との合流点に到着します。


タンテ峠の駐車場から 1.5km ほど歩き、もうすぐ合流点です。


到着しました。 合流点はブハウエロ峠。
みんな歩いてきた進行方向を向いていますが、ヒツジの向こう側はスペイン。 ここでも国境越えはできるということです。
が、私たちは今度は V字のように背後の方に向かって進んでゆきます。


上の写真からクルっと後ろを振り向くと、素晴らしい雲海の中、左に見える半島のような尾根斜面に朝から歩いてきたトレイル。
稜線の一番低い辺りに小さく人工物が見えますが、そこがバスを降りた駐車場(タンテ峠)です。
今度は写真右の方の斜面を歩いてゆきます。(ヒツジのゆく方向)


少し休憩をしてから、歩き始めました。
向かいの尾根のトレイルがよく見えます。 朝来たトレイルからV字のように歩いているのがわかるでしょうか。
この半島のような尾根の先、左下あたりにガバルニーの町があります。 まだすっかり雲の下です。


上の写真よりもう少し右を見ていますが、写真奥の高い山々が
先日訪れたトゥルモース圏谷やガバルニー大圏谷から派生する山々かなぁ、と思います。


こちらがわ、随分と岩々になってきましたが、
色鮮やかなお花も見られます。








あんなに立ち込めていた雲が雲海となり、もうずいぶんと晴れ渡ってきました。
フレンチピレネーの山々が良く見えてきています。


こちら側も谷底の方まで見えるようになってきました。
もうお天気の心配はいらないようです。


タイロン(3,144m)をトラバースするような感じで徐々に標高を上げています。
雪渓も見えてきました。


だんだんと急斜面の上りになってきます。


滝も越えて、奥の窪んだところを越えてゆきます。


標高も上がってきて、見えなかった山々が見えてきました。
中央やや左に大きな氷河を抱えた山が見えますが、フランスピレネー最高峰のヴィニュマール(Vignemale:3,298m)です。


カッコ良いのでアップで。 手前の尾根にはちょうどタンテ峠の駐車場も見えます。


photo by TL北島さん
ひと山乗り越えたらもうひと山。
いくつか雪渓を越えていますが、まだ滑り止めはつけていません。
今回は軽アイゼンを持ってきています。


タイロンです。 ザラドゥ小屋はまだだろうか。。。



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