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各専門分野の統計技術、方法、テクニックなどを気ままに分かり易く例題をもとに解説します。

統計のコツのこつ(5)

2016-07-13 18:07:13 | 日記・エッセイ・コラム
このブログは「すぐに役立つ統計のコツ」(オーム社)の内容を、より分かり易く興味を持って頂ける様に
書いているつもりです。
 
 
今回は統計学に名を残す偉人たちのエピソードも紹介します。それでは、
本書の10ページを開いて下さい。
 
「すぐに役立つ統計のコツ」の「第3章 2つの代表値の比較」(10ページ)です。
 
 
 
 
本書の中ではよく「有意(ユウイ)」という単語が出てきます。優位ではありません。有意は「α:アルファ」で表されます。
「α」は有意水準のことで「α=0.05」は、危険率=100×α=5%です。すなわち、5%は誤る危険があるってことです。
統計用語では「アルファ・エラー」(第1種の過誤)や「ベータ・エラー」(第2種の過誤)と言われています(本書28ページ参照)。統計分析には、この2つの過誤(αとβ)が常に付きまといます。
「統計学を拓いた異才たち」(日本経済新聞社)によれば、フィッシャーは有意性を示す確率をP値で表したとあります。また、
彼は P値が<0.01 なら「計算された検定統計量を偶然に越えるのは100回に1度であるから、結果の差異は明らかに有意である」(1929年)と発表したとあります。
ここから、P値をもって有意とする定義がなされた様に思われます。
 
 
次回は、
引き続き「すぐに役立つ統計のコツ(6) 第3章」から t 検定についてご紹介します。
 
本書の例題(データ)は下記のHPからダウンロード出来ますのでご利用下さい。
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