広島 001 000 000 1
SB 000 000 010 1
本塁打:[広島]クロン6号
打線は、3回にクロンが本塁打を放って先制点を挙げると、4回には2死後に安打と敵失で2死3塁の追加点機を作りましたが、小園が三飛に倒れて追加点を挙げることができませんでした。
5回から7回まではソフトバンク先発のレイに完璧に抑えられ、8回には1死から安打で走者を出すも、代走曽根が盗塁死して好機を拡大できませんでした。
先発の玉村は、初回に安打と犠打で1死2塁のピンチを招くも、栗原と柳田を抑えて無失点で凌ぎました。3回には2死後の安打と四球などで2死1,2塁とされながら、栗原を一直に打ち取って無失点で凌ぐと、4回から6回を1安打無失点に抑えて、6回を投げて3安打無失点6奪三振の快投でマウンドを降りました。
7回は森浦が三者凡退に抑えるも、8回に登板した塹江が安打と犠打で1死2塁とされて、三森に適時3塁打を浴びて同点に追いつかれ、なおも1死3塁のピンチでしたが、今宮と栗原を抑えて勝ち越しは許しませんでした。
9回は菊池涼、西川、林の上位打線が三者凡退に倒れると、9回裏に登板した栗林が四球とボークに敬遠で1死1,2塁の一打サヨナラのピンチを招きましたが、長谷川を一ゴロ、代打柳町を三振に斬って引き分けに終わり、栗林は22試合連続無失点として球団記録を更新しました。
先発の玉村は、球の切れ、制球とも素晴らしく、強力ソフトバンク打線をほぼ完璧に封じました。初回に1死2塁とされたところでも、落ち着いて栗原を二ゴロ、柳田を中飛に抑えてピンチを脱すると、3回の2死1,2塁では栗原に捉えられましたが、打球がクロンの正面に飛び一直となり、運も味方に付けていたようでした。
その後は危なげない投球で6回を散発3安打に抑えて、勝ち投手の権利を持って降板しましたが、8回に塹江が同点とされて、プロ初勝利はお預けとなってしまいました。それでもソフトバンク打線を零封したことは、本人にとって大きな自信になったと思われ、次戦に繋がるはずです。そして何より先発陣が崩壊状態だったところに、ようやく救世主が出てきたことは、チームにとっても大きな意味があります。
チーム浮上にためには、先発ローテの整備が急務であることから、このまま玉村がローテに残ってくれることを期待してしまいますね。