越境捜査シリーズの第2弾。中心人物は鷺沼友哉である。警視庁捜査一課所属、とは言え、継続捜査担当の特別捜査一係である。一課の華である殺人班の遊軍というのが実態。しかし、鷺沼は警察組織内に巣くう悪、利権の闇などに立ち向かい、警察組織の正常化、あるべき姿を実現したいという信念を抱いている。そんな刑事が行動するストーリーである。
鷺沼が六本木ヒルズ森タワーにある飛田不二雄の会社、トピー興産の本社オフィスを訪ねる場面から始まる。飛田はパチンコ・パチスロ業界のドン。パチンコ・パチスロ機製造会社の会長である。パチンコ・パチスロ業界は警察とは浅からぬ関係にある業界でもある。
鷺沼が飛田を訪ねたのは、2週間ほど前に、三好からある事件の継続捜査を命じられたことに端を発する。それは7年前に発生した事件で被疑者は川端久敏だった。川端は飛田の従弟だったことによる聞き取り捜査である。
川端は晩年ホームレスとして二子玉川駅近くの多摩川の河川敷の段ボール小屋暮らしをしていた。川端の小屋から死後1週間ほどの腐乱した遺体が見つかった。被害者は鹿沼行夫。横浜市瀬谷区にある電子部品会社のオーナーで主に大手メーカーの下請けとして家電製品や電子玩具用の基板の組立に携わっていた。近隣住民の通報で事件がわかり、捜査員が現場に張り込んでいるところにその小屋の住人が戻って来た。その男は逮捕された後、完全黙秘を続けた。殺人容疑で勾留中に、玉川警察署の屋上から飛び降りて死んだ。その被疑者が川端久敏だった。鷺沼の上司である三好は、この事件の折、玉川署刑事課主任で、捜査本部に外回りの担当者として加わっていたのだ。
鷺沼は、従弟の川端とは30年以上音信不通だったと語る飛田から、思い出話として川端のことを聞き出すということから始めた。川端は日本で五指に入るといわれる国立大学で電子工学を専攻した秀才だったという。
1ヵ月ほど前に、飛田の叔母の川端珠代が急性の心不全で死んでいるのが発見された。その珠代の部屋に一枚の写真が残されていて、そこに珠代の息子が写っていたのだ。それが川端久敏であり。その写真に焼き込まれた日時と写真の背景とから調べた結果、川端久敏の7年前のアリバイが確定されることになった。堅固なアリバイがあったにも関わらず、久敏は拘留中に飛び降りて死んだ。それはなぜなのか・・・・。
鷺沼は、飛田への初めての聞き取り捜査において、隠し球には触れなかった。それは被害者の鹿沼行夫の経営する会社マグナ技研は事件の数年前からトピー興産とのあいだに取引関係があったという事実が明らかになっていたことだ。その事実は、玉川署刑事課が7年前の事件の捜査の洗い直しに着手してわかったのだった。さらに、再捜査の過程で、退職した元工場長から、マグナ技研が請け負っていた仕事は裏ROMの製造ではなかったかという発言が出て来た。
事件の再捜査は、思わぬ方向に進展し始める。だが、刑事課長はこの継続捜査には慎重になった。
ここで、神奈川県警の宮野巡査部長が絡んでくることに。なぜか。宮野は1ヵ月前に山手警察署捜査一係から瀬谷署に異動になっていた。そして、7年前の事件の再捜査を命じられたのだという。被害者鹿沼行夫の自宅と工場は横浜市内にあったが、遺体は東京都側の河川敷で発見された。鹿沼行夫が行方不明になったときの届出は瀬谷署が受けつけていたのだ。捜査の主導権は桜田門にあるから、だれも再捜査をやりたがらない。宮野は新参としてその再捜査を命じられた。宮野は川端の戸籍を追跡したことから、従兄弟関係の飛田のことを知ったという。そして、宮野のもまた独自捜査から裏ROM製造の噂をつかんでいた。そして、宮野の嗅覚が動き出す。背後に大きな闇があるのではないかと。つまり宮野にとっては大金につながる闇・・・・。
再び、鷺沼と宮野の連携が始まって行く。必然的に鷺沼の上司三好、相棒の井上がチームとなって、継続捜査の究明に邁進していくことになる。
このストーリーの展開で興味深くかつおもしろい点がいくつかある。列挙してみよう。もちろん、あくまでフィクションのストーリーという前提での話である。だが、ストーリーにリアルさがなければ読者には受けないだろう。そこには現実の実態をふまえた側面が背景に反映していると思う。
1.パチンコ・パチスロ業界と警察組織、公安委員会の関係が背景として書き込まれていること。
2.パチンコ・パチスロに関わる世界の中で生きるゴト師と裏ROM問題の側面が書き込まれていること。
このストーリーでは、蛇の道はへび、宮野にゴト師のダチがいるという形で一つの切り口が捜査の上で大きな要素になっていく。
3.鷺沼が聞き取り捜査で飛田を訪ねたことが契機となり、トピー興産会長秘書の深見亜津子が、鷺沼の携帯電話にコンタクトを取ってくる。それも自分の携帯電話に折り返し連絡をほしいという形で。飛田の秘書からの私的コンタクト、これは飛田を背景とする仕掛けなのか、それとも飛田に関わる情報リーク行為なのか。その真のねらいは?
深見亜津子は、継続捜査の解決にあたりキーパーソン的存在として徐々に重みを増していく。
「だったら、してやられたよ。あの女、やっぱりしたたかな女狐だった」これは福富の最後の最後の呻き。宮野は最後に言う。「騙されたおれたちが間抜けなわけよ。しかし人に騙されて、これだけ気持ちがいいのって初めてだね」と。
深見亜津子がおもしろい存在になっている。そこが一つの読ませどころになる。
4.宮野の生まれ故郷が絡んでくる。そこで、彼の幼馴染みの友人二人が登場する。彼等はそれぞれ葬儀屋と僧侶を生業としていて、彼等が関わりを持ったある事実が鷺沼の捜査に関連していたのだ。今回は結構宮野の人脈が役だっていておもしろい。
勿論、例によってあのヤクザの福富が一枚加わってくるという展開にもなる。福富はそれなりに捜査をサポートする。更に、福富のダチが思い出した過去のある情報が事件に関わる人間関係において見えなかった重要なつながりを鷺沼と宮野にもたらすことになる。福富の協力は勿論大金という余禄を得られることを狙っているわけなのだが。
5.捜査のやりかた・手順としての描写で興味深いことが2つある。一つは、開設された銀行口座から人物を探り出していくために必要な手続きとその捜査プロセス。もう一つは、井上がパソコンを駆使して各種情報データベースを使って検索するアプローチの仕方である。具体的に描写されていくところがおもしろい。併せて、ハード機器の扱い方が出てくる。このあたりIT世代の人々が興味を惹かれる箇所かもしれない。
ここに挙げたおもしろい諸点が絡み合って焦点が絞られていく。
一方で、警察組織内では、人事異動という手段での切り崩しが始まる。これも警察組織内の闇の圧力と受けとめれば、興味深い側面である。三好が協力を持ちかけた捜査二課の係長が異動させられる事態が起こる。その後に三好自身が総務の留置管理課への異動となる事態に。捜査の詰めの段階で思わぬ状況が進展していく。
そんな最中に飛田が警視庁の鷺沼に電話を掛けてくる。三好がその電話を受けたのだが、飛田が鷺沼に会って話がしたいという。鷺沼、三好、井上は六本木ヒルズのレジデンス棟に住む飛田の自宅を訪れる。
この約束の面談の中で、鷺沼が飛田にさりげない調子で言う。「しかし警察庁上層部と御社の属する業界が、特殊な利害で結ばれているという噂はよく耳にします」と。この続きに著者は地の文でつづける。”半ば世間の常識と化している話で、あえて挑発というには当たらない。飛田もそれは承知だというように鷹揚に笑った。”と。そこから鷺沼は具体的に挑発的な話ぶりで切り込んでいく。このストーリーのタイトルはこの場面に由来するようである。
飛田が動き出したことで、鷺沼たちの捜査は、最後の大詰めへと突き進んで行く。
このストーリーの展開を楽しんでいただくとよい。
ご一読ありがとうございます。
本書に関連して、関心事項をいくつかネット検索してみた。一覧にしておきたい。
パチンコ業界 M&A業界動向 :「経営ナレッジ」
風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律 :「eーGOV」
風俗営業 :「警視庁」
国家公安委員会 ホームページ
都道府県公安委員会
公安委員会 :ウィキペディア
パチンコに関わる「業界団体」どれくらいあるのか?(後編) :「パチンコキャリア」
業界団体一覧 :「遊技通信web」
ゴト :ウィキペディア
ゴト師 :「ピクシブ百科事典」
パチンコ店で悪評が広がる裏ロムってやつを徹底解説! :「ジャグラー天国!」
iPod :ウィキペディア
インターネットに有益な情報を掲載してくださった皆様に感謝します。
(情報提供サイトへのリンクのアクセスがネット事情でいつか途切れるかもしれません。
その節には、直接に検索してアクセスしてみてください。掲載時点の後のフォローは致しません。
その点、ご寛恕ください。)
この印象記を書き始めた以降に、この作家の作品で読んだものは次の小説です。
こちらもお読みいただけると、うれしいかぎりです。
『希望の峰 マカルー西壁』 祥伝社
『山岳捜査』 小学館
『サンズイ』 光文社
『公安狼』 徳間書店
『ビッグブラザーを撃て!』 光文社文庫
『時の渚』 文春文庫
『駐在刑事 尾根を渡る風』 談社文庫
『駐在刑事』 講談社文庫
『漏洩 素行調査官』 光文社文庫
『白日夢 素行調査官』 光文社文庫
『素行調査官』 光文社文庫
『破断 越境捜査』 双葉文庫
『越境捜査』 上・下 双葉文庫
『失踪都市 所轄魂』 徳間文庫
『所轄魂』 徳間文庫
『突破口 組織犯罪対策部マネロン室』 幻冬舎
『遺産 The Legacy 』 小学館
鷺沼が六本木ヒルズ森タワーにある飛田不二雄の会社、トピー興産の本社オフィスを訪ねる場面から始まる。飛田はパチンコ・パチスロ業界のドン。パチンコ・パチスロ機製造会社の会長である。パチンコ・パチスロ業界は警察とは浅からぬ関係にある業界でもある。
鷺沼が飛田を訪ねたのは、2週間ほど前に、三好からある事件の継続捜査を命じられたことに端を発する。それは7年前に発生した事件で被疑者は川端久敏だった。川端は飛田の従弟だったことによる聞き取り捜査である。
川端は晩年ホームレスとして二子玉川駅近くの多摩川の河川敷の段ボール小屋暮らしをしていた。川端の小屋から死後1週間ほどの腐乱した遺体が見つかった。被害者は鹿沼行夫。横浜市瀬谷区にある電子部品会社のオーナーで主に大手メーカーの下請けとして家電製品や電子玩具用の基板の組立に携わっていた。近隣住民の通報で事件がわかり、捜査員が現場に張り込んでいるところにその小屋の住人が戻って来た。その男は逮捕された後、完全黙秘を続けた。殺人容疑で勾留中に、玉川警察署の屋上から飛び降りて死んだ。その被疑者が川端久敏だった。鷺沼の上司である三好は、この事件の折、玉川署刑事課主任で、捜査本部に外回りの担当者として加わっていたのだ。
鷺沼は、従弟の川端とは30年以上音信不通だったと語る飛田から、思い出話として川端のことを聞き出すということから始めた。川端は日本で五指に入るといわれる国立大学で電子工学を専攻した秀才だったという。
1ヵ月ほど前に、飛田の叔母の川端珠代が急性の心不全で死んでいるのが発見された。その珠代の部屋に一枚の写真が残されていて、そこに珠代の息子が写っていたのだ。それが川端久敏であり。その写真に焼き込まれた日時と写真の背景とから調べた結果、川端久敏の7年前のアリバイが確定されることになった。堅固なアリバイがあったにも関わらず、久敏は拘留中に飛び降りて死んだ。それはなぜなのか・・・・。
鷺沼は、飛田への初めての聞き取り捜査において、隠し球には触れなかった。それは被害者の鹿沼行夫の経営する会社マグナ技研は事件の数年前からトピー興産とのあいだに取引関係があったという事実が明らかになっていたことだ。その事実は、玉川署刑事課が7年前の事件の捜査の洗い直しに着手してわかったのだった。さらに、再捜査の過程で、退職した元工場長から、マグナ技研が請け負っていた仕事は裏ROMの製造ではなかったかという発言が出て来た。
事件の再捜査は、思わぬ方向に進展し始める。だが、刑事課長はこの継続捜査には慎重になった。
ここで、神奈川県警の宮野巡査部長が絡んでくることに。なぜか。宮野は1ヵ月前に山手警察署捜査一係から瀬谷署に異動になっていた。そして、7年前の事件の再捜査を命じられたのだという。被害者鹿沼行夫の自宅と工場は横浜市内にあったが、遺体は東京都側の河川敷で発見された。鹿沼行夫が行方不明になったときの届出は瀬谷署が受けつけていたのだ。捜査の主導権は桜田門にあるから、だれも再捜査をやりたがらない。宮野は新参としてその再捜査を命じられた。宮野は川端の戸籍を追跡したことから、従兄弟関係の飛田のことを知ったという。そして、宮野のもまた独自捜査から裏ROM製造の噂をつかんでいた。そして、宮野の嗅覚が動き出す。背後に大きな闇があるのではないかと。つまり宮野にとっては大金につながる闇・・・・。
再び、鷺沼と宮野の連携が始まって行く。必然的に鷺沼の上司三好、相棒の井上がチームとなって、継続捜査の究明に邁進していくことになる。
このストーリーの展開で興味深くかつおもしろい点がいくつかある。列挙してみよう。もちろん、あくまでフィクションのストーリーという前提での話である。だが、ストーリーにリアルさがなければ読者には受けないだろう。そこには現実の実態をふまえた側面が背景に反映していると思う。
1.パチンコ・パチスロ業界と警察組織、公安委員会の関係が背景として書き込まれていること。
2.パチンコ・パチスロに関わる世界の中で生きるゴト師と裏ROM問題の側面が書き込まれていること。
このストーリーでは、蛇の道はへび、宮野にゴト師のダチがいるという形で一つの切り口が捜査の上で大きな要素になっていく。
3.鷺沼が聞き取り捜査で飛田を訪ねたことが契機となり、トピー興産会長秘書の深見亜津子が、鷺沼の携帯電話にコンタクトを取ってくる。それも自分の携帯電話に折り返し連絡をほしいという形で。飛田の秘書からの私的コンタクト、これは飛田を背景とする仕掛けなのか、それとも飛田に関わる情報リーク行為なのか。その真のねらいは?
深見亜津子は、継続捜査の解決にあたりキーパーソン的存在として徐々に重みを増していく。
「だったら、してやられたよ。あの女、やっぱりしたたかな女狐だった」これは福富の最後の最後の呻き。宮野は最後に言う。「騙されたおれたちが間抜けなわけよ。しかし人に騙されて、これだけ気持ちがいいのって初めてだね」と。
深見亜津子がおもしろい存在になっている。そこが一つの読ませどころになる。
4.宮野の生まれ故郷が絡んでくる。そこで、彼の幼馴染みの友人二人が登場する。彼等はそれぞれ葬儀屋と僧侶を生業としていて、彼等が関わりを持ったある事実が鷺沼の捜査に関連していたのだ。今回は結構宮野の人脈が役だっていておもしろい。
勿論、例によってあのヤクザの福富が一枚加わってくるという展開にもなる。福富はそれなりに捜査をサポートする。更に、福富のダチが思い出した過去のある情報が事件に関わる人間関係において見えなかった重要なつながりを鷺沼と宮野にもたらすことになる。福富の協力は勿論大金という余禄を得られることを狙っているわけなのだが。
5.捜査のやりかた・手順としての描写で興味深いことが2つある。一つは、開設された銀行口座から人物を探り出していくために必要な手続きとその捜査プロセス。もう一つは、井上がパソコンを駆使して各種情報データベースを使って検索するアプローチの仕方である。具体的に描写されていくところがおもしろい。併せて、ハード機器の扱い方が出てくる。このあたりIT世代の人々が興味を惹かれる箇所かもしれない。
ここに挙げたおもしろい諸点が絡み合って焦点が絞られていく。
一方で、警察組織内では、人事異動という手段での切り崩しが始まる。これも警察組織内の闇の圧力と受けとめれば、興味深い側面である。三好が協力を持ちかけた捜査二課の係長が異動させられる事態が起こる。その後に三好自身が総務の留置管理課への異動となる事態に。捜査の詰めの段階で思わぬ状況が進展していく。
そんな最中に飛田が警視庁の鷺沼に電話を掛けてくる。三好がその電話を受けたのだが、飛田が鷺沼に会って話がしたいという。鷺沼、三好、井上は六本木ヒルズのレジデンス棟に住む飛田の自宅を訪れる。
この約束の面談の中で、鷺沼が飛田にさりげない調子で言う。「しかし警察庁上層部と御社の属する業界が、特殊な利害で結ばれているという噂はよく耳にします」と。この続きに著者は地の文でつづける。”半ば世間の常識と化している話で、あえて挑発というには当たらない。飛田もそれは承知だというように鷹揚に笑った。”と。そこから鷺沼は具体的に挑発的な話ぶりで切り込んでいく。このストーリーのタイトルはこの場面に由来するようである。
飛田が動き出したことで、鷺沼たちの捜査は、最後の大詰めへと突き進んで行く。
このストーリーの展開を楽しんでいただくとよい。
ご一読ありがとうございます。
本書に関連して、関心事項をいくつかネット検索してみた。一覧にしておきたい。
パチンコ業界 M&A業界動向 :「経営ナレッジ」
風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律 :「eーGOV」
風俗営業 :「警視庁」
国家公安委員会 ホームページ
都道府県公安委員会
公安委員会 :ウィキペディア
パチンコに関わる「業界団体」どれくらいあるのか?(後編) :「パチンコキャリア」
業界団体一覧 :「遊技通信web」
ゴト :ウィキペディア
ゴト師 :「ピクシブ百科事典」
パチンコ店で悪評が広がる裏ロムってやつを徹底解説! :「ジャグラー天国!」
iPod :ウィキペディア
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その節には、直接に検索してアクセスしてみてください。掲載時点の後のフォローは致しません。
その点、ご寛恕ください。)
この印象記を書き始めた以降に、この作家の作品で読んだものは次の小説です。
こちらもお読みいただけると、うれしいかぎりです。
『希望の峰 マカルー西壁』 祥伝社
『山岳捜査』 小学館
『サンズイ』 光文社
『公安狼』 徳間書店
『ビッグブラザーを撃て!』 光文社文庫
『時の渚』 文春文庫
『駐在刑事 尾根を渡る風』 談社文庫
『駐在刑事』 講談社文庫
『漏洩 素行調査官』 光文社文庫
『白日夢 素行調査官』 光文社文庫
『素行調査官』 光文社文庫
『破断 越境捜査』 双葉文庫
『越境捜査』 上・下 双葉文庫
『失踪都市 所轄魂』 徳間文庫
『所轄魂』 徳間文庫
『突破口 組織犯罪対策部マネロン室』 幻冬舎
『遺産 The Legacy 』 小学館