◆自由な投句箱/花冠発行所◆

主宰:高橋正子・管理:高橋句美子・西村友宏

11月14日

2013-11-14 06:28:11 | Weblog
●小口泰與
赤城より風にはらりと時雨かな★★★
北颪ビルの谷間を駆け行けり★★★
冬ばらの新芽あえかや風の中★★★

●祝恵子
楽しみは湯葉と湯豆腐京歩き★★★★
湯葉と湯豆腐はいちばん京都らしい料理。丁寧にこまやかな心配りの行き届いた湯葉と湯豆腐の料理は、心が和むもの。それを楽しみにというのもほのかな温もりが感じられる句。(高橋正子)

窓越しに一輪ざしの椿挿し★★★
石蕗の路地を入れば通り雨★★★

●多田有花
ふと思うあのころのこと焚火の香★★★★
最近は焚火で暖をとることもほとんどなくなった。焚火を囲んで温まりながら、焚火の匂いをかぎなら、何か話したり周りで遊んだ。ふとそんなころのことを思う。(高橋正子)

縦横に飛行機雲や冬の空★★★
すぐ消えるものゆえ強し冬夕焼★★★

●河野啓一
桜紅葉を明るく照らす午後の日よ★★★★
冬鴉群れて大きく森を越え★★★
からからと枯れ葉吹き抜け風に舞う★★★

●桑本栄太郎
高黍の高き穂空に仰ぎたり★★★
黒き実となりて茄子の枯れゆけり★★★
もくれんの綿毛まだ無き冬芽かな★★★
コメント (3)
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