◆自由な投句箱/花冠発行所◆

主宰:高橋正子・管理:高橋句美子・西村友宏

11月27日

2013-11-27 05:04:07 | Weblog
●小口泰與
朝冴ゆるあけぼの色の赤城かな★★★★
朝の冴えた空気に、赤城山の山容があけぼの色に染まるのが、ほのかにあたたかい。(高橋正子)

山風の直滑降や頬凍つる★★★
底冷えの納戸や居間の賑わえり★★★

●多田有花
冬紅葉いよよ紅さの増しにけり★★★
公孫樹輝き師走の近づきぬ★★★

鉄骨の冬めく空へ吊られおり★★★★
冬めく灰色の空につられた鉄骨の危なさと武骨さがよく詠まれた。(高橋正子)


●桑本栄太郎
朝日射す方の並木や冬黄葉★★★★
朝寒の黄葉に日が差すと黄葉の黄色が浮き上がる。並木がどこまでも通じていく感じがする。(高橋正子)

冬紅葉窓に巡らせ迂回バス★★★
乗り換えの冬の紅葉の嵐山線★★★

●河野啓一
大滝のしぶきに濡れて紅葉かな★★★★
滝しぶきに濡れた紅葉は、風情が一段とましている。大滝からは風も吹き起こっているであろうから、紅葉の枝も濡れながら揺れて今現在を意識させてくれる。(高橋正子)

銀杏の木濃黄色に並ぶ朝★★★
名畑家の隅に大菊植えており★★★
コメント (4)
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